2026年夏の甲子園「注目プレーヤー10選」 織田や末吉だけではない! 2年生にも楽しみな逸材が

西尾典文

横浜の織田は今回が自身4度目の甲子園。最後の夏でチームを28年ぶりの日本一に導けるか 【写真は共同】

 この夏は選抜ベスト4の4校がすべて地方大会で敗れるなど波乱も多かったが、それでも今年も注目校、注目選手は少なくない。第108回全国高校野球選手権の49代表校の中から、今年のドラフト候補はもちろん、下級生を含めて将来的に楽しみな選手など、特に目が離せないプレーヤーを10人紹介する。

※リンク先は外部サイトの場合があります

織田翔希:横浜(神奈川)/3年/投手

 今大会最注目の選手といえば、やはり横浜のエースである織田翔希になるだろう。春の選抜は初戦で姿を消したが、そこから夏にかけてスケールアップを果たし、神奈川大会では準決勝、決勝でともに最速157キロをマークした。体つきはまだ細くても躍動感あふれるフォームと鋭い腕の振りは目を見張り、指先の感覚の良さにも天性のものがある。課題だった速い変化球も、スライダー、スプリットの質と精度が着実にレベルアップしている印象を受ける。

 登板する試合にはNPBだけでなくMLBのスカウトも多く視察に訪れており、その注目度の高さは大学生、社会人を含めても屈指だ。

末吉良丞:沖縄尚学(沖縄)/3年/投手

昨夏の甲子園優勝投手は、コンディション面の問題もあり本来の投球ができない時期が続いていたが、沖縄大会準決勝で復調を印象づけた。大舞台でどんなピッチングを見せるのか 【写真は共同】

 実績では世代ナンバーワンの本格派左腕。昨年夏はエースとしてチームを甲子園優勝に導き、2年生で唯一U-18侍ジャパンに選出された。今年は選抜初戦で敗れ、その後に肘を痛めて実戦から遠ざかるなど決して順調ではなかったが、この夏の沖縄大会では復帰登板となった準決勝の名護戦で6回を無失点、8奪三振とさすがの投球を見せた。

 好調時のストレートはコンスタントに145キロを超え、スライダー、チェンジアップなど変化球のレベルも高い。体格もマウンドさばきも高校生離れしたものがあり、豊富な経験も大きな強みだ。4度目となる甲子園では完全復活に期待がかかる。

鈴木悠悟:中京(岐阜)/3年/投手

 今年の東海地区を代表する右腕。4月に行われたU-18侍ジャパン候補の強化合宿にも招集され、全国レベルの強打者を相手にも見事なピッチングを見せた。体はまだ細いがバネがあり、140キロを超えるストレートと鋭く変化するスライダー、スプリットを駆使した投球は安定感抜群。今夏の岐阜大会決勝では、選抜出場の大垣日大を相手に1人で投げ抜き、2失点完投勝利を挙げた。

 1年夏にはショートで出場しており、フィールディングと打撃にも非凡なものがある。まさにチームの大黒柱といえる存在であり、甲子園でも投打両面でそのプレーに注目してもらいたい。

平田玲翔:大分商(大分)/3年/投手

 九州で今年大きく評価を上げた大型右腕。188センチの長身だがテイクバックは少し小さく、肘を下げた腕の振りで球持ちの良さが光る。

 6月に右肩の違和感を訴えてその状態が心配されたが、夏の大分大会では度々150キロを超える球速をマークするなど不安を払拭する投球を見せた。ボールの出所が見づらく、数字以上にボールの勢いを感じる。ツーシーム、チェンジアップ、スプリットと縦の変化球にバリエーションがあり、決して速いだけの投手ではない。また打順は2番を任されており、打撃と走塁も素晴らしいものがある。甲子園での活躍次第ではドラフト上位指名の可能性もあるだろう。

髙橋友朔:関東第一(東東京)/2年/投手

3年生のエース左腕・石井翔とともに関東第一の投手陣を支える。初の甲子園でどんな投球を披露するか楽しみだ 【写真は共同】

 2年生ながら早くも将来性の高さに注目が集まっている本格派右腕。1年秋から投手陣の一角に定着すると、今年春は関東大会にも出場。この夏の東東京大会では、準決勝の目黒日大戦で7回参考ながらノーヒットノーランを達成するなど、通算2試合、9回を投げて被安打0、13奪三振と圧巻の投球を見せた。

 バランスの良いフォームで力みなく投げ、ストレートは最速150キロをマークする。変化球にはまだ課題が残るが、ストライクゾーンで勝負できるのは魅力だ。兄の徹平(現・中央大)は2年前の夏の甲子園で準優勝したチームの4番打者で、それを超える甲子園優勝を目指したい。

1/2ページ

著者プロフィール

1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究し、在学中から専門誌に寄稿を開始。修了後も主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間300試合以上を現場で取材し、AERA dot.、デイリー新潮、FRIDAYデジタル、スポーツナビ、BASEBALL KING、THE DIGEST、REAL SPORTSなどに記事を寄稿中。2017年からはスカイAのドラフト中継でも解説を務めている。ドラフト情報を発信する「プロアマ野球研究所(PABBlab)」でも毎日記事を配信中。

当サイトには一部アフィリエイトリンクが含まれています。

リンクから商品・サービスをご購入いただいた場合、スポーツナビに収益が発生することがあります。

新着記事

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント