有望株の20歳・川野琢磨が元チームメイトから受けた刺激 精巣がんから復帰のイタリア代表ガラッシが世界に伝えた言葉とは?
バレーボール人気の高さを示すこととなったB代表戦
対戦するのは2年後の五輪開催国であり世界ランク6位のアメリカ。準々決勝でそのアメリカに敗れはしたが、世界ランク2位のイタリアは、大阪の激闘から9日後の24日にとどろきアリーナで日本B代表との親善試合に臨んでいた。
決勝トーナメントが開催される中国に向けた時差調整も兼ねてはいたが、B代表にとっては貴重な実践の場。19時開始の試合が行われるとどろきアリーナには、大勢の観客が訪れ、ネーションズリーグだけでなくバレーボール人気の高さを示す光景となった。
公式戦ではなく親善試合であるため、試合は通常の5セットマッチではなくどちらかが3-0で試合が決したとしてもプラス1セットがボーナスとして行われる特別仕様。ネーションズリーグで日本と対峙した際に出場したシモーネ・ジャネッリはリザーブに回り、これまで出場機会があまり多くなかった選手たちがプレーしたイタリアは総合力の高さを見せ、3-0、ボーナスセットも制した4-0で勝利した。
日本も直前までA代表に帯同していたミドルブロッカーの西川馨太郎や、アウトサイドヒッターの後藤陸翔、主将の新井雄大といった面々が存在感を発揮したが、実はこの1戦に特別な思いを持って臨んでいた選手がいる。
この翌日に20歳の誕生日を迎えたアウトサイドヒッターの川野琢磨だ。
イタリア代表戦で再会した、かつてのチームメイト
その時にチームメイトとして異国での日々を過ごしたのが、今回来日したイタリア代表のユーリ・ロマーノ、ジャンルカ・ガラッシ、アレッサンドロ・ボボレンタ。中でも2歳上のボボレンタは同じアパートの上の階に住んでいて、練習や試合時は同じ車に乗せて送迎してくれた間柄だ。
「自分がこんなに早く(日本代表に選出されて)親善試合で対峙できるようになるとは思わなかった」と目を輝かせながらも、「もっと出たかった」と本音も漏らす。かつてのチームメイトがイタリア代表としてプレーする姿は、川野に新たな刺激を与えていた。
「当時から練習に入れてもらってもブロックは全然止められなかったし、ディグも上がらなかった。すごい人達だというのはわかっていたつもりでしたけど、ボボ(ボボレンタ)は今日の(親善)試合でもずっと決めるし、こんなにすごい選手だったんだ、と改めて感じました」