2026-27シーズンのJ1・J2「補強・戦力」を徹底分析!

【26-27シーズン版】J1リーグ・ブレイク予想 近未来の日本代表を背負って立つ20歳前後のヤングタレント10選

菊地正典

5位:髙橋仁胡(DF)/セレッソ大阪

2005年8月16日生まれ(20歳)/プロ3年目

25年シーズンのC大阪では22試合に出場し、J初得点もマーク。ラ・マシア育ちの逸材が、半年のオランダ生活で強さを身に付けて帰還した 【(c) J.LEAGUE】

 アルゼンチン人の父親と日本人の母親の間にバルセロナで生まれ、日本語よりもスペイン語やカタルーニャ語のほうが流暢な左サイドバックが、オランダ2部のアルメレ・シティへの半年間のレンタル移籍を経て、今夏C大阪に復帰した。

 バルセロナの下部組織出身で元U-16スペイン代表という経歴からも想像できるように、足元の技術に優れ、落ち着き払ったボールキープや縦突破の鋭さに定評がある。言語と同様にメンタリティもスペイン人に近いとはチームメイト評。いわば“同胞”とも言えるパブロ・マチン新監督のもとで躍動する可能性は高いだろう。

4位:名和田我空(MF)/ガンバ大阪

2006年7月29日生まれ(19歳)/プロ2年目

シュート技術はすでにチーム屈指。主戦場のトップ下は競争が熾烈だが、まずはプレータイムを伸ばし、J1初ゴールを目指したい 【(c) J.LEAGUE】

 助走は十分である。鹿児島の強豪・神村学園から加入した1年目の25年シーズンは、J1リーグの出場こそ4試合にとどまったが、終盤にはAFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)で2戦連続ゴール。今年は百年構想リーグでゲームチェンジャーの役割を担いつつ、2試合連続スタメン出場となったプレーオフ第2戦・東京ヴェルディ戦では2ゴール・1アシストの大活躍を見せた。

 ボールを扱う技術に秀で、FKを含めたキック精度が高いうえに、創造性にも富む。G大阪の38番と言えば堂安律、中村敬斗も背負った番号。Jリーグで結果を残し、偉大な先輩たちに続いて世界へと羽ばたきたい。

3位:中島洋太朗(MF)/サンフレッチェ広島

2006年4月22日生まれ(20歳)/プロ3年目

故障明けの百年構想リーグは8試合の出場にとどまったが、コンディションさえ万全なら大きな違いを生み出せる天才肌のボランチだ 【(c) J.LEAGUE】

 この1年、ケガに苦しまなければ間違いなくブレイクを遂げていたはずで、もしかするとすでに日本にはいなかったかもしれない。そう思わせるほどの才能の持ち主であり、そのボールスキルとパスセンスはJリーグでも突出する。20歳という若さながら、ボランチとしてのプレー強度にも不安はない。

 28年のロス五輪でU-23日本代表の中心になるのはもちろんのこと、27年1月のアジアカップ、そして4年後のW杯に向けて再始動するA代表に招集される可能性も十分にある。コンディションさえ万全なら、26-27シーズン、広島の至宝がいよいよ誰もが知る存在にまで上り詰めるだろう。

2位:大関友翔(MF)/川崎フロンターレ

2005年2月6日生まれ(21歳)/プロ4年目

すでにA代表でも2キャップを刻んだ世代屈指の司令塔。さらなる飛躍のためには、川崎Fでの定位置確保が絶対条件となる 【(c) J.LEAGUE】

 大ブレイクのときは、もうすぐそこまで来ている。25年のU20アジアカップでは10番を背負ってベスト4に導き、同年秋のU-20W杯出場権獲得に大きく貢献。同じ年にはE-1サッカー選手権でA代表にも初招集され、かつて川崎の大先輩・中村憲剛が付けた背番号14のユニホームをまとって2試合でプレーした。圧倒的なパス配球力と広い視野を備えた司令塔は、ロス五輪でも中心選手としての活躍が期待されている。

 百年構想リーグはケガに悩まされた。クラブ内のライバルは、どのチームでもレギュラーになれるであろう脇坂泰斗、山本悠樹で、その壁は厚い。それでも「フロンターレを復活させたい」という強い思いを、存分にピッチにぶつける準備はできている。

1位:南野遥海(FW)/浦和レッズ

2004年5月13日(22歳)/プロ4年目

G大阪の若きエース候補が、完全移籍でライバルクラブの浦和へ。曺貴裁新監督を迎えたチームの前線で存在感を示せるか 【©URAWA REDS】

 その決断に多くの人が驚かされたはずだ。G大阪のユースからトップチームに昇格後、J3のテゲバジャーロ宮崎、J2の栃木シティで武者修行を積むと、復帰した25年シーズンにJ1初ゴールをマーク。さらに百年構想リーグでは20試合中17試合に出場してチーム2位の7ゴールを挙げ、いよいよエースへ、というタイミングでライバルチームの浦和へ移籍した。

 ただ、「自分の成長や目標に近づくためにはレッズでプレーすることが一番」と、思い切って決断できるのはメンタルの強さの証だろう。目をギラつかせながら貪欲にゴールを狙うストライカーが、曺貴裁新監督を迎えて復権を期す浦和の前線を力強くけん引するに違いない。

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著者プロフィール

福島県出身。埼玉大学卒業後、サッカーモバイルサイトを運営するIT企業を経て、フリーランスに。2025年はサッカー専門新聞『EL GOLAZO』でジェフユナイテッド市原・千葉の担当記者を務める傍ら、サッカー日本代表や過去に担当した浦和レッズや横浜F・マリノス、川崎フロンターレなどJリーグを中心に取材している。著書に『浦和レッズ変革の四年 〜サッカー新聞エルゴラッソ浦和番記者が見たミシャレッズの1442日〜』(スクワッド)、『トリコロール新時代』(スクワッド、三栄書房)がある。

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