関西で光った2人の投手! スケールの大きさが魅力のドラフト上位候補、府立高に現れた将来性抜群の右腕
春は不調も夏に急浮上!スケールの大きさは高校生屈指の長身右腕
【将来像】達孝太(日本ハム)
筋力がついてくれば達のようなストレートで押す本格派になれる可能性も高い
【指名オススメ球団】日本ハム
達孝太、福島蓮、柳川大晟など高卒の大型投手が順調に成長していることから
【現時点のドラフト評価】★★★☆☆
上位指名(2位以上)の可能性あり
今年は高校、大学ともに有力候補が多い近畿。中でも高校生でこの夏一気に評価を上げてきた印象を受けるのが奈良大付の新城楓雅だ。大阪の出身で中学時代は守口ボーイズでプレーしており、奈良大付進学後は1年秋から投手陣の一角に定着。昨年春の近畿大会では準決勝の東洋大姫路戦で先発を任され、チームは0対1で敗れたものの、4回を投げて1失点と好投を見せている。この頃から新城の名前がNPBのスカウト陣からも聞かれるようになった。
しかし最終学年となった今年は思うように調子が上がらず、今年春の県大会でも三回戦で智弁学園を相手に8回を投げて3失点と何とか試合は作ったものの、被安打9、6四死球と内容は悪く、ストレートも140キロ程度にとどまっている。この日の投球を視察したスカウトからも状態を心配する声が聞かれた。
ようやく状態が上向いてきたのは6月に入ってからで、練習試合でも140キロ台中盤のスピードをマークするまでに復調してきたという。そんな新城の真価を確認すべく、7月15日に行われた高田商との試合に足を運んだ。そして、この日の新城は春の不調が嘘のような投球を見せる。1回の先頭打者から三球三振を奪うと3回まではノーヒットピッチングを披露。4回に味方のエラーから1点を失ったものの、7回を被安打わずか2、自責点0という見事な内容でチームの7回コールド勝ちに大きく貢献した。
少しテイクバックとステップの動きに硬さはあるものの、体重移動のスピードは十分で踏み出した左足の着地も安定しており、打者に与える威圧感はかなりのものがある。ストレートは立ち上がりからコンスタントに145キロを超え、筆者のスピードガンで最速149キロをマーク。前方の席で計測していたNPB球団のスピードガンでは150キロに達していたという。
190センチの長身と長い手足を持て余すことなく上手く操作することができており、コントロールも決して悪くない。途中から点差がついたこともあってか変化球は少なかったが、120キロ台後半のスライダーと130キロを超えるカットボールはどちらも鋭く変化し、110キロ台のカーブで緩急をつけることもできていた。
スタンドにはNPB11球団、20人を超えるスカウトが集結していたが、何度も新城を視察している近畿地区担当のスカウトもこの日の投球には驚いた様子で、「今までで一番良い」という声も聞かれるほどだった。続く20日に行われた智弁学園戦では味方の8失策で6点を失ったものの、9回を自責点0で投げ切って見事に春のリベンジを達成している。190センチの長身でこれだけスケールを感じさせる投手は全国でもそう多くはないだけに、展開次第では上位指名の可能性もありそうだ。