本当に気温が上がるほど本塁打は増えるのか 最も「猛暑」の影響を受けた球場とは?

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7月14日のロッテ戦、「猛暑」のベルーナドームで本塁打を放ったネビン 【写真は共同】

 夏はシーズン後半に入ることもあり、投手の疲労が見えやすい季節だ。それもあってか夏は本塁打が飛び交う乱打戦の印象が強い。実際、夏の暑さは野球の試合、より具体的には本塁打の発生にどれだけ影響を与えているのだろうか。

屋外球場で顕著な気温効果もドームではほとんど見られず

 まず気温によってどれほど成績が変わるのかを簡単に見ていきたい。以下は気温のレンジごとにどれほど打撃成績が変わるかを表したものだ。ちなみに気温は試合開始時間に最も近い時間帯、近い地域の天気予報から取得したものだ。あくまで試合開始時間での気温である。データは2019年から2026年(7月6日時点)のものだ。

 まずは打率から見ていこう。以下のグラフを見るとまず全体的に気温が上がれば上がるほどに、やはり打率が向上している様子がわかる。10-15℃の試合では.234だった打率が、30-35℃の試合では.251に。1分7厘もの値の向上が見られる。

【データ提供:DELTA】

 向上しているのは打率に限らない。以下のグラフは長打率だ。こちらも打率同様、気温が上がるほどに値が上昇しており、10-15℃の試合では.346だった値が、30-35℃の試合では.374にまで上昇している。

【データ提供:DELTA】

 そして今回注目したい本塁打だ。本塁打についてはフライを放ったうちどれだけスタンドインしたかを表すHR/FBという指標で、気温ごとの飛びやすさを測りたい。値を見ると、10-15℃の試合では7.1%。フライが上がったら7.1%の確率でスタンドインしていたようだ。これが30-35℃の試合では8.0%。こちらもやはり基本的に気温が上がるほどに成績が向上している。

【データ提供:DELTA】

 ただこれは全球場の外気温をもとにしたデータだ。日本では屋内型のドーム球場が約半数を占めている。そして屋内球場では寒い時期であろうと暑い時期であろうと、空調の効いた安定した環境で試合が行われる。屋内と屋外でどれだけ傾向は違うだろうか。

【データ提供:DELTA】

 屋内外で比較するとはっきり傾向が分かれている。まずオレンジのラインで示された屋外球場はいずれの指標でも、気温とのはっきりした比例関係が読み取れる。例えば打率でいうと10-15℃の球場では.232だが、30-35℃の球場では.258。比例関係にあるのはさきほどのグラフ同様だが、さきほど以上に気温により生まれる差分が大きい。

 一方、屋内球場を見ると、10-15℃の球場では打率.236、それが30-35℃まで上がっても、.241とほとんど値が上昇していない。長打率も同様だ。唯一HR/FBだけ一部の気温帯で値が上がっているが、綺麗な右肩上がりを描けているわけではない。やはり屋外に比べると、屋内球場は気温の影響を受けにくいようである。

【データ提供:DELTA】

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