3位決定戦はオープンな打ち合いか フランスvs.イングランド、豪華スター軍団が激突

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優勝候補と目されたフランスとイングランドによる3位決定戦は注目のカードだ 【Photo by Pablo Morano/BSR Agency/Getty Images / Photo by Harry Langer/DeFodi Images/DeFodi via Getty Images】

 準決勝で夢破れた二つの強豪国が、最後の誇りをかけてマイアミのピッチに立つ。現地時間2026年7月18日(日本時間19日)、北中米ワールドカップ(W杯)3位決定戦で相見えるのは、フランスとイングランドだ。栄光まであと一歩で届かなかった両者が、この一戦に何を見出し、どのような戦いを繰り広げるのか。過去の対戦成績、チームが抱える課題、そして個々の選手が挑む記録。Opta Factsを基に、データが映し出す試合の深層を紐解く。

前回大会の準々決勝でも相まみえる

 フランスとイングランドがW杯の舞台で対戦するのは、今大会で通算4度目となる。その歴史は、イングランドが自国開催の1966年大会で2-0と勝利したことに始まる。1982年スペイン大会でも3-1でイングランドが勝利を収めており、当初はイングランドが優位な関係にあった。しかし、両国の力関係は時とともに変化し、直近の対戦である2022年カタール大会の準々決勝では、フランスが2-1で制し、最終的に準優勝へと駆け上がった。

 近年の対戦成績を見ても、その傾向は顕著である。イングランドは国際Aマッチにおけるフランスとの直近9試合でわずか1勝しか挙げられていない(2分6敗)。その1勝も2015年11月の親善試合であり、W杯やユーロといった主要な国際大会に限定すると、1982年スペイン大会での勝利を最後に4戦連続で未勝利(2分2敗)が続いている。イングランドにとって、フランスは乗り越えるべき大きな壁として立ちはだかってきた。

独特の3位決定戦、延長戦に突入したのも1度だけ

フランスとイングランドは前回大会でも準々決勝で激突 【Photo by Liu Lu/VCG via Getty Images】

 W杯の3位決定戦は、決勝に進めなかったチーム同士が戦う独特の舞台である。その歴史において、PK戦までもつれ込んだことは一度もなく、延長戦に突入したのも1986年メキシコ大会(フランスがベルギーに4-2で勝利)の一度きりだ。これは、トーナメントの緊張感から解放された両チームが、比較的オープンな試合を展開する傾向にあることを示唆しているのかもしれない。

 フランスにとって、3位決定戦はこれが通算4度目の経験となる。これはドイツ(5回)に次ぐ多さであり、大舞台での経験の豊富さを物語る。過去の成績は2勝1敗。1958年スウェーデン大会では西ドイツを6-3で、1986年メキシコ大会ではベルギーを延長戦の末に4-2で下しているが、1982年スペイン大会にはポーランドに2-3で敗れた苦い記憶もある。

 一方、イングランドにとってはこれが通算3度目の3位決定戦。過去2度の経験は、いずれも黒星に終わっている。1990年大会では開催国のイタリアに1-2で、2018年ロシア大会ではベルギーに0-2で敗れた。もし今回も敗れることになれば、ウルグアイが持つW杯史上最多の3位決定戦敗戦記録(3敗)に並ぶことになる。栄光への道を断たれたチームが、最後にどのような矜持を示すのか。こうした両国の歴史が、試合への興味を掻き立てる。

本来の攻撃力を発揮できなかった準決勝

フランス、イングランドともに準決勝では本来の力を発揮できなかった 【Photo by David Ramos/Getty Images) / Photo by Justin Setterfield/Getty Images】

 両チームともに、準決勝では攻撃面で本来の力を発揮できなかった。フランスはスペインとの一戦で、ゴール期待値(xG)がわずか0.31という極めて低い数値を記録した。これは、データが計測可能となった1966年以降のW杯において、フランス代表のチームワースト記録である。もちろん対戦したスペインの強さは圧巻だったが、圧倒的な個の力を軸にした攻撃が限界を露呈した試合でもあった。

 もしこの3位決定戦でも無得点に終われば、1930年ウルグアイ大会、2002年日韓大会、2010年南アフリカ大会と、過去に3回しかない同一大会で2試合連続無得点となる。

 イングランドもまた、準決勝のアルゼンチン戦で苦しい戦いを強いられた。試合中にリードしていた30分間のボールポゼッションは、わずか12%。これは過去60年間のW杯の試合において、10分以上リードしていたチームとしてはワーストの記録であり、リードを守り切ろうとするあまり、極端に守勢に回ってしまったことを示している。その結果、アルゼンチンの猛攻に耐え切れず、後半40分から2ゴールを許して、逆転負けを喫した。

 両チームともに、準決勝で露呈した課題を修正し、いかにしてゴールを奪うかが勝利への鍵となる。

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