3位決定戦はオープンな打ち合いか フランスvs.イングランド、豪華スター軍団が激突
前回大会の準々決勝でも相まみえる
近年の対戦成績を見ても、その傾向は顕著である。イングランドは国際Aマッチにおけるフランスとの直近9試合でわずか1勝しか挙げられていない(2分6敗)。その1勝も2015年11月の親善試合であり、W杯やユーロといった主要な国際大会に限定すると、1982年スペイン大会での勝利を最後に4戦連続で未勝利(2分2敗)が続いている。イングランドにとって、フランスは乗り越えるべき大きな壁として立ちはだかってきた。
独特の3位決定戦、延長戦に突入したのも1度だけ
フランスにとって、3位決定戦はこれが通算4度目の経験となる。これはドイツ(5回)に次ぐ多さであり、大舞台での経験の豊富さを物語る。過去の成績は2勝1敗。1958年スウェーデン大会では西ドイツを6-3で、1986年メキシコ大会ではベルギーを延長戦の末に4-2で下しているが、1982年スペイン大会にはポーランドに2-3で敗れた苦い記憶もある。
一方、イングランドにとってはこれが通算3度目の3位決定戦。過去2度の経験は、いずれも黒星に終わっている。1990年大会では開催国のイタリアに1-2で、2018年ロシア大会ではベルギーに0-2で敗れた。もし今回も敗れることになれば、ウルグアイが持つW杯史上最多の3位決定戦敗戦記録(3敗)に並ぶことになる。栄光への道を断たれたチームが、最後にどのような矜持を示すのか。こうした両国の歴史が、試合への興味を掻き立てる。
本来の攻撃力を発揮できなかった準決勝
もしこの3位決定戦でも無得点に終われば、1930年ウルグアイ大会、2002年日韓大会、2010年南アフリカ大会と、過去に3回しかない同一大会で2試合連続無得点となる。
イングランドもまた、準決勝のアルゼンチン戦で苦しい戦いを強いられた。試合中にリードしていた30分間のボールポゼッションは、わずか12%。これは過去60年間のW杯の試合において、10分以上リードしていたチームとしてはワーストの記録であり、リードを守り切ろうとするあまり、極端に守勢に回ってしまったことを示している。その結果、アルゼンチンの猛攻に耐え切れず、後半40分から2ゴールを許して、逆転負けを喫した。
両チームともに、準決勝で露呈した課題を修正し、いかにしてゴールを奪うかが勝利への鍵となる。