評価急上昇中の台湾20歳右腕・張峻瑋 ブレイク間近の攻撃的投球を支える姿勢
2軍の試合で披露した‟ねじ伏せる”ピッチング
7月9日のオリックス2軍戦(みずほPayPayドーム)は6回2/3を4安打8三振3四死球(死球1)1失点。そして中6日で臨んだ16日の阪神戦(丸亀)では自己最長の8イニングを投げきり、被安打わずか1で四球は0(死球が1)、9三振を奪って無失点と完ぺきな投球だった。ここまでのファーム・リーグでは9試合に登板(うち4先発)し3勝1敗、防御率2.95、奪三振率9.08、与四球率1.72の成績を残している。
ドームでの登板で確かな自信を得たようだ。9日のオリックス戦は攻める姿勢を貫いて打者26人に対し、初球ボールはわずか6度。「ゾーンで勝負することを一番に意識して、誘い球とかも考えずに常にゾーンでバッターと勝負をすることだけを考えました」と振り返り、5回には3者連続空振り三振を奪うなど計8奪三振をマークした。初めてバッテリーを組んだベテラン捕手の嶺井博希のリードに導かれ、この日最速154キロの直球、スライダー、チェンジアップの3球種で勝負して相手をねじ伏せた。
絶好のアピールの場で最高の仕事
そして、この試合でベンチ入りし視察した倉野信次1軍投手チーフコーチ兼ヘッドコーディネーター(投手)からも絶賛の言葉が聞かれた。
「すごくよかった。1軍で投げていてもおかしくないパフォーマンスでした。たぶんホークスに入って一番の出来だったと思います。それをこのドームでやる試合、しかも僕が来た日にそのパフォーマンスを見せたところが、すごく(運や勝負強さも)持っているなと感じました」
ソフトバンクの2軍本拠地はタマスタ筑後なのだが、今季の中で唯一7月7日~9日の3連戦が1軍本拠地のみずほPayPayドームで組まれていたのだった。観客数は4000人前後で1軍戦の10分の1程度ではあるものの場内演出などは通常に近い形で行われた。球団の「若い選手たちに1軍の雰囲気を経験させたい」との意図が伝わってきた。となれば、やはり期待値の高い若手選手が起用されるケースも多い。
昨年のドーム2軍戦開催でも今季1軍ローテで活躍している前田悠伍が先発マウンドを任された。さらにチーム投手陣を統括する倉野コーチが視察できたのは3連戦の中でも9日の試合のみだった。絶好のアピールの場で最高の仕事。張峻瑋も「初めてのみずほPayPayドームだったので、絶対にいい結果を残すという気持ちでやってきた」と充実感を漂わせていた。