W杯史に刻まれた因縁再び イングランドvs.アルゼンチン、宿命対決の行方は
W杯史に残る数々の因縁
1998年フランス大会のラウンド16では、ディエゴ・シメオネのファウルに対する報復行為によるデビッド・ベッカム退場もあり、アルゼンチンがPK戦で勝利した(PK戦は引き分け扱い)。なお、この試合は当時18歳だったマイケル・オーウェンがドリブルでアルゼンチン守備陣を突破し、鮮烈なゴールを決めた一戦としても記憶されている。
また2002年日韓大会ではグループステージで対戦し、このときはベッカムのPKによるゴールを守り切り、イングランドが雪辱を果たしている。アルゼンチンはこの敗戦が響き、まさかのグループステージ敗退を喫した。
W杯の舞台で両者が顔を合わせるのは通算6度目。アルゼンチンにとって、これはオランダと並び2番目に多い対戦回数である。しかし、その対戦成績は芳しくない。W杯で3回以上対戦した相手の中で、イングランドに対する勝率は20%(1勝2分2敗)と、イタリア(0%)、ドイツ(14.3%)、オランダ(16.7%)に次いで低い数字だ。近年の対戦ではイングランドが優位に立っており、現在の2連勝を含む直近5試合で無敗(2勝3分)を維持している。
2人が6ゴールずつ挙げているイングランド
対するイングランドは、卓越した個の力が攻撃を牽引している。ハリー・ケインとジュード・ベリンガムがそれぞれ6得点を記録。同一チームの2選手が1大会で6ゴール以上を挙げるのは、W杯史上初めてのことだ。特にベリンガムは現在2試合連続で2ゴールをマークしており、W杯で複数得点をマークした試合数はイングランド代表史上でケイン(4試合)、ガリー・リネカー(3試合)に次ぐものとなっている。
彼らを支えるタレントも豊富で、ブカヨ・サカの90分換算アシスト数(1.01)はOptaがデータを収集し始めた1966年以降のイングランド代表史上、同一大会で歴代最多の数字を記録している。アンソニー・ゴードンも準々決勝のノルウェー戦で、ドリブルを10回記録(成功は4回)するなど、個の打開力が際立つ。