フランスvs.スペインは「事実上の決勝」か エムバペとヤマル、勝敗を握る注目データ
近年の対戦ではスペインが優位
しかし、その後の両国の対戦史を紐解くと、力関係はスペインへと傾いている。国際Aマッチにおける直近10試合で、スペインは7勝1分2敗とフランスを圧倒。ユーロ(欧州選手権)2024準決勝では2-1、2025年6月のUEFAネーションズリーグ(UNL)準決勝でも5-4と、現在2連勝中であり、近年の対戦では優位に立っている。
「3大会連続決勝」の偉業に挑むフランス
もしこのスペイン戦に勝利すれば、ドイツ(当時は西ドイツ/1982、1986、1990年)とブラジル(1994、1998、2002年)に次いで、W杯史上3チーム目となる「3大会連続決勝進出」という歴史的な偉業を達成することになる。
その偉業達成に向け、チームは好調を維持している。今大会はここまで6戦全勝。もし準決勝でも勝利を収めれば、W杯の欧州勢としては、1934年イタリア大会から38年フランス大会にかけてイタリアが記録して以来となる、2チーム目の7連勝を飾ることになる。
その好調を支えるのは、圧倒的な攻撃力だ。今大会の枠内シュート数は47本に達し、これは自国開催で初優勝を飾った1998年大会(53本)に次ぐ多さである。1試合平均7.8本という枠内シュート数は、1966年以降のW杯同一大会において全体最多の記録であり、フランスの攻撃陣がいかに相手ゴールを脅かしているかを示している。
「14試合で5失点」鉄壁を誇るスペイン
2018年のW杯以降、スペインはメジャー大会で通算27試合を戦い、喫した黒星はわずかに1(PK戦は引き分け扱い)。2022年カタール大会で日本に1-2で敗れて以降、現在まで14試合連続無敗を継続している。
特筆すべきはその堅守であり、この14試合での総失点数はわずか5。1試合で複数失点を喫したことは一度もなく、9試合でクリーンシートを達成している。また、ノックアウトステージという一発勝負の舞台でも強さを発揮し、現在メジャー大会の同ステージで7連勝中だ。これはイタリア(W杯1934-38年の間)と、黄金期を築いたスペイン自体(2008-12年の間)が持つ記録に並ぶもので、フランスに勝利すれば、欧州勢としては史上初となる8連勝の金字塔を打ち立てる。