MLB日本人プレーヤー前半戦通信簿 二刀流の大谷翔平は文句なしのS評価、期待以上の選手は?
開幕から約3カ月半。二刀流で投打ともに圧巻の成績を残す大谷翔平を筆頭に、新人ながら鮮烈なインパクトを残した村上宗隆、メジャー1年目から中軸を担う岡本和真ら、日本人選手たちはそれぞれ異なる前半戦を歩んできた。一方で、故障や不振に苦しみ、本来の力を発揮できなかった選手も少なくない。そこで、日本時間7月10日の全試合終了時点の成績をもとに、日本人プレーヤーの前半戦を【S】〜【D】の5段階で採点した。
・評価は【S】【A】【B】【C】【D】の5段階
・文中の成績は日本時間7月10日の全試合終了時点
・日付はすべて日本時間
今季も投打両面で規格外の活躍を見せる大谷翔平。もちろんS評価だ
【Photo by Harry How/Getty Images】
ドジャース移籍後の最初の2年間と比較して本塁打の少なさが指摘されるものの、投打両面で素晴らしい活躍を見せていることを考えると、評価は当然【S】となる。打撃では2割台後半の打率を維持しつつ、ハイペースで四球を選び、4割を超える出塁率をマーク。7月8日のロッキーズ戦では節目の今季20号アーチを放ち、日本人初のメジャー通算300本塁打を達成した。過去2年と比べると爆発力を欠いている印象は否めないが、開幕からローテを守り続けている投手にそこまで求めるのは酷だろう。
投手としては開幕から10先発目まで防御率0点台を維持し、一時はサイ・ヤング賞の可能性も取り沙汰された。それ以降、やや失点が増えているものの、それでも今季14度目の先発登板を終えた時点で防御率1点台をキープ。6イニングを投げ切れなかったのはわずか1度だけと抜群の安定感を見せている。気になるのはスイーパーに依存し、アームアングルが下がる傾向にあること。二刀流にケガのリスクは付き物だが、コンディション管理さえ間違えなければ、後半戦も素晴らしい活躍を見せてくれるはずだ。
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ここまでドジャースのエースとして文句なしの成績を残してきた山本由伸
【Photo by Katelyn Mulcahy/MLB Photos via Getty Images】
昨年のワールドシリーズMVPは今季もドジャース投手陣の柱として見事な活躍ぶり。6月7日のエンゼルス戦から同14日のホワイトソックス戦にかけて歴代2位タイの45打者連続アウトを達成し、ホワイトソックス戦では完全試合やノーヒッター達成にも迫った。5月13日のジャイアンツ戦で今季ワーストの3被弾&5失点を喫したあと、8度の先発登板で6勝2敗、防御率1.48とエースに相応しい投球を見せており、後半戦もこの活躍が続けば、サイ・ヤング賞候補の1人として名前が挙がる可能性もありそうだ。
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一時は「覚醒した」と評価されたが、試練の登板が続く佐々木朗希
【Gina Ferazzi / Los Angeles Times via Getty Images】
メジャー2年目の今季は苦しみながらも開幕からローテの一角を担い続けている。メジャー移籍後初の2ケタ奪三振を記録した6月6日のエンゼルス戦のように支配的な投球を見せる場面もあるが、球種の少なさも災いして全体的には苦戦傾向。昨季と比較して四球を連発する場面は減っているものの、被弾の多さ(16先発で19本)は改善が求められる。防御率5点台は決して褒められる数字ではないが、中5~6日で投げ続けている点を評価し、前半戦は【C】評価としたい。
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ローテーションの柱として「一発病」を克服したい今永昇太
【Photo by Jayden Mack/Getty Images】
精彩を欠いた昨季のリベンジをかけて1年契約で臨んだ今季は最初の9先発で防御率2.32と好投。被弾も9試合で5本に抑え、課題の「一発病」を克服したかに思われた。ところが、直後の4先発で合計12本塁打を浴び、防御率も一気に悪化。今季の被本塁打21本はリーグワースト2位、メジャー全体でもワースト3位タイの数字だ。故障者続出の中、ローテを守っている点は評価できるが、後半戦こそは課題の被弾を減らし、ローテの柱として安定した投球を見せてほしい。
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開幕直後に離脱したものの、徐々に本領を発揮し始めた今井達也
【Photo by Houston Astros/Getty Images】
デビュー2戦目で初勝利を挙げたものの、4月11日のマリナーズ戦で1死しか取れず降板すると、右腕の疲労を理由に負傷者リスト入り。約1カ月にわたって戦列を離れた。復帰後も好不調の波が激しく、投げてみないとわからない状態が続いているが、5月26日のレンジャーズ戦では継投ノーヒッターに貢献。6月後半には2試合連続2ケタ奪三振を記録するなど、徐々に適応を見せ始めている。課題は球種の少なさ。4シーム、スライダーに次ぐ「第3の球種」を確立できれば、一気に飛躍する可能性も秘める。
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ベテランらしい投球で今季16試合に先発して8勝を挙げている菅野智之
【Photo by Andrew Ritter/MLB Photos via Getty Images】
「打者天国」と呼ばれるクアーズフィールドを本拠地とするロッキーズと1年契約を結んだ今季。36歳のベテランらしい投球術で試合を作り、ここまでチーム最多タイの8勝を挙げている。奪三振率は5個台と極端に低く、期待値系の指標もかなり悪いが、それでも試合を壊さずに投げ続けることができるのが菅野の凄さ。7月に入って背中の違和感で負傷者リスト入りしてしまったのは残念だが、後半戦開始から復帰できる見込み。【A】評価を与えるのは難しいが、【B】評価には十分に値するだろう。
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メジャー4年目で窮地に立たされている千賀滉大。後半戦で復活のきっかけをつかめるか
【Photo by Jim McIsaac/Getty Images】
昨季は負傷者リストからの復帰後に調子を落とし、9月には3A降格も経験。完全復活を目指した今季だったが、最初の5先発で0勝4敗、防御率9.00に終わり、4月下旬には腰椎の炎症で負傷者リスト入りとなった。6月中旬の復帰後も結果が出ず、同月下旬にはブルペンに配置転換。その後も苦戦が続き、まさかの開幕7連敗を喫した。5年契約の4年目ということもあり、一部からは「DFA(戦力外)候補」との声も聞こえてくるが、後半戦は新人王投票2位となったデビューイヤーの輝きを取り戻せるだろうか。
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チーム後半戦の巻き返しに向けて復帰が待望される菊池雄星
【Photo by Geoff Stellfox/Getty Images】
3年契約でエンゼルスに加入した昨季は自己最多の33試合に先発。3年連続32先発以上&規定投球回到達となり、その耐久性が高く評価された。ところが、今季は最初の7先発で0勝3敗、防御率5.81となかなか調子が上がらず、5月上旬には左肩の炎症を理由に4年ぶりの負傷者リスト入り。7月下旬以降の復帰が見込まれており、予想外の長期離脱となってしまった。若手がズラリと並ぶローテにおいて貴重なベテランであり、復帰後は昨季までのような力強い投球を見せてほしい。
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勝ち試合での登板が増えてきた松井裕樹。後半戦はより重要な場面での起用が期待される
【Photo by Meg McLaughlin / The San Diego Union-Tribune via Getty Images】
3年目の今季は左股関節を痛めた影響で出遅れたものの、5月9日のカージナルス戦で初登板。6試合連続無失点の好スタートを切り、11試合目まで防御率0点台をキープした。その後はやや失点が増えているが、それでも防御率は2点台前半。与四球の多さが目立つものの、徐々にブルペン内での序列も上昇し、勝ち試合での登板も増えて直近5登板で3ホールドを記録した。余計な与四球や被本塁打を減らすことができれば、パドレスの強力ブルペンの中でも勝ちパターン入りは不可能ではないだろう。
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