東京グレートベアーズ・柳田将洋が語る新シーズンへの思い、沖縄での一戦、台湾バレーと選手たち
25-26シーズンを振り返って――悔いの残る終わり方
新加入メンバーを迎えた中で、新しいチャレンジはたくさんありました。格上のチームに勝てたりと、良い試合も多かったのですが、チームとしての形を100パーセント出しきれないまま終わってしまったという感覚が、選手の中には多かったと思っています。最後のクォーターファイナルでの敗戦も含めて、少し悔いの残るシーズンの終わり方だったと感じています。
――具体的に、何が物足りなかったのでしょうか。
チームの中のルールだったり、システムや戦術も含めて、完全に統一されていたかというところに、不完全な部分があったと感じています。相手への対策という戦術面もそうですし、「自分たちはこういうバレーボールをしていくんだ」「この状況ではこういうやり取りをするんだ」というルールの部分が少し曖昧で、状況によってすぐに変わってしまうことも起きていました。
それが迷いになって、ボールが落ちるきっかけになってしまうことも多々あったので、副キャプテンとしてそこをしっかりコントロールできなかったことに責任を感じています。バレーボールというチームスポーツの難しさを、昨シーズンは改めて感じながらやっていましたね。
――一方で、印象に残っている良い試合はありましたか。
自分たちがどういうプレーをするかがゲームの中で明確になると、そこが強みになるんです。相手によっては自分たちのバレーがはまるシチュエーションがあって、連続得点につながったり、攻撃がスムーズに形になったりするときはありました。
例えばジェイテクトSTINGS愛知に勝ったレギュラーラウンドの試合(2月15日、3-0で勝利)だったり、大阪ブルテオンに勝ったホームゲーム(3月1日、3-1で勝利)だったり。ブルテオンは格上のチームですが、自分たちの方向性がしっかり定まっていれば、そういうチームにも勝てる可能性が出てくる。そこはやはり大きかったです。
――その方向性が定まらないまま、プレーオフに臨んでしまったということですね。
そうです。長いシーズンでは、リーグ序盤にいろんな修正点が出てくるのは当たり前のことだと思っています。大事なのは、中盤以降にその課題をどれだけ早く克服して、チームをポジティブな形に変えていけるか、というところで。ほかのチームはそこがどんどんプラスの要素に変わっていく中で、自分たちはまだ課題を抱えたままバレーをしていた。そこはやはり力不足だったなと感じましたし、来シーズンへの新たな課題にもなったシーズンでした。
台湾遠征の記憶――躍動感と温かさ
台湾リーグも外国籍選手を何人か招聘していたりと、レベルを上げていこうという思いが強く感じられました。プレーした感覚としては、台湾の選手は僕ら日本人と同じくアジア人ということでサイズ的には大きくはないのですが、跳躍力や俊敏性、横の動きの速さがすごいな、と感じた2試合でした。会場の雰囲気としても、ちょうどプロリーグが始まるタイミングということで盛り上がっていましたし、日本のクラブが2チーム来て試合をするということに対しても非常にとてもウェルカムな雰囲気で迎えていただいたので、温かい場所だなと感じました。
――台湾バレーが今後さらにレベルアップするとしたら、どんな部分だと思いますか。
私の口からというのは少し恐縮ではあるのですが、同じアジアということでヨーロッパ勢と比べるとサイズ面では難しいところがあります。例えば外国籍選手は2メートルを超えている中で、私は186センチで、台湾の選手は190センチあるかないかくらい。そういう中で戦っていくためには、ボールコントロールの精度やスパイクの視野の広さ、引き出しの多さが必要になってきます。
今プロで活躍されている台湾の選手たちはすでにかなりレベルが高いのですが、そこがさらに向上すれば、リーグ全体のレベルも相当高くなるんじゃないかと思います。外国籍選手の高さと、台湾選手の精度・スピードが組み合わさったときは、かなり強いチームやリーグになってくると思います。
台湾という場所――食と街の親近感
まず食べ物がものすごくおいしかったです。アスリートなので太らないか心配しながら食べていたので、構わず何でも食べられたわけではないのですが、どれを食べるか一つに絞れないくらい、いろんな料理がおいしかった記憶があります。
――特に印象に残った料理はありますか。
やっぱりルーローハンですね。ご飯が好きなので、危ないくらい食べそうでした。お肉がご飯の上に乗っていてパンチのある味が好みで、完全にはまってしまいました。ただ、しょっちゅう食べるとトレーナーに怒られてしまうので、何とか我慢しながら最低限の量にとどめていたという記憶があります(笑)。次にまた行く機会があれば、気をつけながら食べたいと思っています。
――街の雰囲気はいかがでしたか。
街の雰囲気が日本に似て、日本の飲食店もかなり台湾の街で見かけたりするので、親近感が湧く雰囲気だなと感じながら散歩していました。日本でも「台湾に行くよ」と話すと、みんながいろんな場所をおすすめしてくれたり、行ったことがある人がたくさんいたり。それだけ日本人にとって旅行・訪問する場所として人気なんだな、ということは歩いていてすごく感じました。