プレミアのスターが集結する「夢カード」 イングランドvs.ノルウェー、主役となるのは?

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今大会で得点王争いを演じているストライカーにも注目が集まるイングランドvs.ノルウェーは、どんな決着を迎えるのか 【Photo by Michael Regan - FIFA/FIFA via Getty Images / Photo by Rob Newell - CameraSport via Getty Images】

 現地時間7月11日(日本時間12日)、北中米ワールドカップ(W杯)の準々決勝という大舞台で、悲願の優勝を目指すイングランドと、初の快挙に沸くノルウェーが激突する。主力選手の多くがイングランドでプレーしている両国は、共に勝手知ったる相手。準決勝への切符が懸かる一戦を、Opta Factsを基に展望する。

対戦成績ではイングランド優位

 イングランドにとって、W杯のベスト8は通算11度目となる馴染み深い舞台である。この回数はブラジルとドイツ(各14回)に次ぐものであり、安定した強さの証明といえる。しかし、その先に進めたのはわずか3回。過去7度のベスト8では複数失点を喫して敗退しており、このステージが大きな壁として立ちはだかってきた。特に欧州勢とのノックアウトステージでの対戦は、直近6試合で5敗(現在3連敗中)と相性が悪く、2022年カタール大会もフランスの前に涙をのんだ。

 一方のノルウェーは、W杯およびユーロ(欧州選手権)を通じて、史上初めてメジャー大会のベスト8へと駒を進めた。まさに未知の領域への挑戦である。今大会は5試合すべてで得点(合計12)と失点(合計9)を記録する攻撃的なサッカーを展開。歴史を振り返れば、同一大会で得失点ともに二桁を記録しながら準決勝に進出したのは、1954年スイス大会のドイツ(16得点、11失点)のみであり、ノルウェーが得点・失点を重ねながら勝ち続けることができるかは注目だ。しかし、彼らにもまた、W杯で欧州勢に勝利したことがない(2分4敗)という重い事実がのしかかる。

 両国の直接対決は過去12回行われ、イングランドが7勝3分2敗と大きく勝ち越している。ノルウェーはイングランドに対して現在4試合連続で無得点に終わっており、2014年9月の親善試合でも0-1で敗れている。過去のデータはイングランドの優位を示すが、歴史を塗り替えようとするノルウェーの勢いが、その流れを変える可能性を秘めている。

勝負強さが際立つ両国の絶対的エース

イングランドvs.ノルウェーでゴールが期待されるハリー・ケイン(左)とアーリング・ハーランド(右)はともにキープレーヤーだ 【Photo by Richard Pelham/Getty Images / Photo by Image Photo Agency/Getty Images】

 この試合の最大の焦点は、両チームが誇る、超ワールドクラスと言っても過言ではないストライカー、ハリー・ケインとアーリング・ハーランドの激突だろう。

 イングランドの主将ハリー・ケインは、今大会すでに6ゴールを挙げ、リオネル・メッシ(アルゼンチン)、キリアン・エムバペ(フランス)、ハーランドらと得点王争いを繰り広げている。イングランド代表の歴史において、メジャー大会の同一大会で6ゴール以上を記録したのは、1986年メキシコ大会のガリー・リネカーと、2018年のケイン自身に次いで3度目の快挙だ。

 特にノックアウトステージでの勝負強さは際立っており、直近12試合で11ゴールをマーク。前回大会の準々決勝フランス戦では、PKを1本成功させながらも、もう1本を外して敗退の悔しさを味わった。その経験が、彼をさらに強くしていることは間違いない。

 対するノルウェーの怪物、ハーランドもまた、驚異的なペースでゴールを量産している。親善試合を除く代表戦では現在14試合連続得点中(合計27ゴール)という離れ業を演じ、今大会も出場した4試合すべてでネットを揺らしている。特にベスト16でブラジルを沈めた2ゴールは、怪物たる所以をいかんなく示した。

 W杯デビューから5試合連続でゴールを決めれば、欧州勢では1970年メキシコ大会の伝説的ストライカー、ゲルト・ミュラー(当時西ドイツ)以来の記録となる。さらに、今大会で挙げたゴールのうち4つが決勝ゴールであり、これは1974年西ドイツ大会のグジェゴシ・ラトー(ポーランド)、1990年イタリア大会のサルバトーレ・スキラッチ(イタリア)が持つ同一大会最多記録(5)に迫るものだ。

傑出した存在感を放つベリンガム

イングランドの中盤で異彩を放っているジュード・ベリンガム 【Photo by Eddie Keogh - The FA/The FA via Getty Images】

 エースの活躍だけでなく、彼らを支える選手たちのパフォーマンスもまた、試合の行方を大きく左右する。

 イングランドの中盤では、ジュード・ベリンガムが傑出した存在感を放つ。ベスト16のメキシコ戦での2得点により、W杯同一大会での通算ゴール数を4とし、イングランド代表のミッドフィルダーとしては史上初の記録を達成した。Optaがデータ収集を開始した1966年以降、W杯で3本以上のシュートを放ったイングランドのMFの中で、彼の決定率33.3%(12本中4ゴール)は歴代最高であり、その得点感覚はチームの大きな武器となっている。

 同じくイングランドの中盤を支えるエリオット・アンダーソンも、今大会においてインターセプト(7)、タックル(14)、ポゼッション勝利(29)、デュエル勝利(40)、ラインブレイクパス(42)のすべてでチームトップの数字を記録。さらに、ハイプレス数(170)でもベリンガムと並んでチーム最多タイであり、彼の疲れ知らずの働きがイングランドを活性化している。

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