直近5試合「13-1」と圧倒のスペイン W杯6戦連続無失点の難敵に赤い悪魔はどう挑む?

スポーツナビ

スペイン代表のラミン・ヤマル(左)とベルギー代表のロメル・ルカク(右) 【Photo by Ayman Aref/NurPhoto / Ercin Erturk/Anadolu via Getty Images】

 現地時間7月10日(日本時間11日)、ロサンゼルス・スタジアムで行われる北中米ワールドカップ(W杯)の準々決勝で、スペインとベルギーが激突する。今大会5試合で9得点・無失点と順調な歩みを見せるスペインと、序盤は苦戦しながらも尻上がりに調子を上げてきたベルギー。「無敵艦隊」と「赤い悪魔」が交わる注目の一戦を、Opta Factsで展望する。

W杯での対戦成績は1勝1敗だが……

 スペインとベルギーがW杯の舞台で顔を合わせるのは、今大会で3度目となる。特に準々決勝での対戦は、1986年メキシコ大会以来、実に38年ぶりだ。このときは1-1からのPK戦をベルギーが制している。その4年後、1990年イタリア大会のグループステージではスペインが2-1で勝利しており、W杯での対戦成績は1勝1敗の五分である。

 しかし、国際Aマッチ全体に目を向けると、近年はスペインが圧倒的な強さを見せている。現在、ベルギーに対して11試合連続無敗(9勝2分)を継続しており、最後に敗れたのは1980年のユーロ(欧州選手権)まで遡る。直近の5試合では5連勝、その間の総スコアは13-1と、一方的な結果が続いている。過去の歴史と近年の相性、二つの異なる文脈がこの一戦に深みを与えている。

破られざる「無敵艦隊」の城壁

華麗なパスワークと同時に今大会5試合連続無失点の堅守を誇っているスペイン代表 【Photo by Joosep Martinson - FIFA/FIFA via Getty Images】

 今大会のスペインを象徴するのは、その驚異的な守備力である。スペインと言えば、ティキタカ(素早く細かいパスをつなぎ、相手を崩すスタイル)に象徴されるように、攻撃的な印象が強い。しかし、今大会はその攻撃的スタイルを維持しながら、守備の完成度も高めてきている。W杯では現在、前回大会のモロッコ戦(0-0からのPK戦で敗退)から大会史上最長記録となる6試合連続無失点を継続中だ。ラウンド16のポルトガル戦でも、タレント軍団相手に大きなチャンスを与えることなく、シャットアウトしてみせた。

 この堅守は単なる偶然ではなく、データにも裏付けられている。今大会の1試合平均被ゴール期待値はわずか0.30。これは、統計が整備された1966年以降のW杯同一大会において、全チームの中で最も低い数値であり、まさに鉄壁の城壁と呼ぶにふさわしい。

 この守備を後方から支え、攻撃の起点となっているのがロドリだ。彼の今大会におけるラインブレイクパス数は80本に達する。この数字は、スペインが世界を制した2010年南アフリカ大会のジェラール・ピケ(86本)、シャビ(89本)、シャビ・アロンソ(126本)といったレジェンドたちに迫るものであり、現代のスペイン代表の中盤がいかに高い質を誇っているかを示している。

1/2ページ

著者プロフィール

スポーツナビ編集部による執筆・編集・構成の記事。コラムやインタビューなどの深い読み物や、“今知りたい”スポーツの最新情報をお届けします。

当サイトには一部アフィリエイトリンクが含まれています。

リンクから商品・サービスをご購入いただいた場合、スポーツナビに収益が発生することがあります。

新着記事

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント