帝京・前田三夫元監督が選ぶ「高校野球歴代ベストナイン」 名将が作る最強オーダーは?
今回は、帝京高校を約50年にわたって率いてきた前田三夫監督に、歴代の高校球児の中から「ベストナイン」を選出してもらいました。ルールは全高校が対象で、あくまで高校生時点での実力評価。プロ入りしていない選手や、DH制の採用もOKです。数々の名選手と対戦し、育ててきた名将の目に留まったのは、はたして誰だったのでしょうか。
※収録は2024年12月20日
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投手は「負けない男」松坂大輔
前田:たくさんいますけど、まぁ松坂大輔君かな。
前田:中3の時に見に行ってね。ボールも良かったけど、びっくりしたのは彼の走り方。普通は走ると頭が上下に動くでしょ。彼の場合はあまり動かない。いや、すごいなと。身体能力が高いんだとその時思いましたね。ああいう子はなかなかいない。欲しかったですね。
ーー松坂大輔との対戦経験は?
前田:対戦はなかったんですよね。回避しました(笑)。やっぱり高速スライダーが素晴らしいですね。それに彼は気迫も持っているし、ピッチングもうまい。非常に印象深いですね。
ーー続いては扇の要、キャッチャーです。捕手は誰を選びますか?
前田:キャッチャーもいっぱいいるんですけど、東京で挙げるなら関東一高にいた三輪(隆)君ですね。彼の鉄砲肩、あの強さは素晴らしかった。ものすごく気合が入っているような感じがしましたね。
ーーキャッチャーの肩の強さは重要?
前田:やっぱり肩は見ますね。まず肩の強さで「これは走れないな」と思わせるのが大事。私、走るのが好きですから(笑)。
個性派が揃う内野陣
前田:ファーストは、池田高校の江上(光治)さんかな。江上君はバッティングの存在感がありましたね。
ーー続いてセカンドをお願いします
前田:セカンドはね、もう世界一に貢献した緒方(漣)君です。彼は身体が小さいけど、勝負強い。最近の選手ですけど、彼のプレーは強烈に印象に残っていますね。
ーー続いてサードは誰を選びますか?
前田:サードは松井(秀喜)さんかな。
ーー対戦経験はありますか?
前田:神宮大会の決勝戦ですね。実を言うと、4つ敬遠を出しました。ただ、立ち上がっての敬遠じゃなくて「クサいところをつけ」と。ボール球でもいいから打ってくれたら儲けものだと。それで4打席フォアボールになって、5打席目が回ってきたんです。
前田:「もうここで勝負してみな」とピッチャーに言いました。そうしたら、右中間を引っ張られて神宮第二球場のフェンス直撃の二塁打でした。やっぱりすごかったですね。
ーーショートは誰を選びますか?
前田:立浪(和義)君ですね。うちの選手がショートゴロを打ったら、もう(打球が転がる前に)動いてました。パッと見たら、もう立浪君が動いてる。あの辺が素晴らしいですね。