「リン ユンジュは台湾のスーパースター」 木下マイスター東京・王凱監督が語る、Tリーグ初の台湾開催と連覇への決意
リン ユンジュ選手の「安心感」と、もう一人の台湾人選手
世界トップレベルの選手の1人です。彼が試合に出ると、チーム全員の雰囲気がガラっと変わります。「リンが出るから大丈夫だ」という安心感を、おそらく全員が持っている。そういう存在感のある選手です。
――監督としても、一番安心するのはリン選手が出場するときでしょうか。
そうかもしれないですね(笑)。
――今シーズン、技術面での成長は感じましたか。
シーズン序盤と最後のプレーオフを比べると、フォアハンドドライブの精度と威力が明らかにアップしていました。本人が練習に取り組みながら用具の調整も行っていて、それがプレーオフでピタッとはまった感じでした。
――リン選手の性格についても伺えますか。
とても真面目です。初対面だとあまりしゃべらないタイプで、周りからはそう見られることも多いと思います。ただ、仲良くなると結構しゃべりますよ。私とはもう何年も一緒に仕事をしてきているので、卓球の話以外もいろいろ話してくれます。意外とユーモアもある選手です。
――もう一人の台湾人選手、チャン ユーアン選手についてはいかがでしょう。
今シーズンは1試合しか出場機会がなかったのですが、その試合でしっかり勝ってくれました。コミュニケーションを取ってみると、とても真面目で爽やかな印象。卓球も特徴のある選手で、来シーズンは出番が確実に増えます。ぜひ頑張ってほしいと思っています。
――チャン ユーアン選手の強みと課題を教えていただけますか。
サーブの精度とレシーブの能力がとても高いと感じました。逆に、まだ経験が少ない点が今後の課題でしょう。厳しい試合をたくさん経験することで、さらに良くなると思います。
――チャン ユーアン選手が木下マイスター東京に加入した経緯についてお聞かせください。
外国人選手の補強についてリン選手と話していたとき、アジアの選手で木下マイスター東京に合う選手はいないかと尋ねたら、「台湾人選手はどうか」という話になって。リン選手がよく一緒に練習していたチャン ユーアン選手を推薦してくれました。映像を確認したら技術レベルも高く、うちの日本人選手と対戦経験もあった。性格もめちゃくちゃ真面目と聞いて、オファーしました。
連覇を目指して――「全員に注目してほしい」
チームとしての目標はもちろん2連覇です。ただ、まずレギュラーシーズンで1位を取らないとプレーオフを勝ち進むのも難しいので、1試合1試合を大切にしていきます。
――ファンに注目してほしいポイントはありますか。
特定の1人2人ではなく、チーム全員に注目していただきたいですね。木下マイスター東京の楽しみの一つは、オーダーが全く予測できないことです。ダブルスのペアも、シングルスの出場順も、相手チームの監督が「えっ、このオーダー?」と驚くことが多い。私が戦略的に組んでいるものなのですが、ファンの皆さんにもその読み合いを一緒に楽しんでもらえたらと思っています。
――最後に、台湾と日本のファンへメッセージをお願いします。
台湾のファンの皆さんへは、Tリーグが9年目を迎え、初めて日本以外でリーグを開催します。選手も私も最高のパフォーマンスをお見せできるよう全力を尽くしますので、ぜひ楽しみにしていてください。また、日本でのホーム戦にも、台湾人選手が2人いますので応援に来ていただけると嬉しいです。日本のファンの皆さんには、ずっと応援してくださっていることに心から感謝しています。来シーズンも必ず優勝を目指して頑張りますので、引き続きよろしくお願いします。
王凱(ワン・カイ)