甲子園切符は浦和学院か花咲徳栄か、それとも…? 激戦区・埼玉を徹底分析
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昨年は11年ぶりにそろって春夏の甲子園を逃したが…
春の選抜に初出場した浦和実が4強と躍進。夏の全国選手権では叡明が初出場し、1回戦で津田学園(三重)に敗れはしたが、延長12回4-5の熱戦を演じた。
浦和学院、花咲徳栄がそろって春夏の甲子園を逃すのは、2014年以来11年ぶりのことだった。
埼玉の勢力図は変わるのか。
そんなムードを真っ向から否定するかのように、今夏はこの2強の一騎打ちムードが漂う。
両チームは昨秋、今春と県大会決勝で対戦した。秋は花咲徳栄が3-2で逆転勝ちし、春は浦和学院が11-7で打ち勝った。夏はどちらも勝ち上がれば、決勝でみたび顔を合わせることになる。
浦学の打線は一冬で別のチームのように力強く
本田が浦和学院について「冬場に打線の力を上げてきたなと、率直に思う」と言えば、蜂巣も花咲徳栄を「エースの黒川(凌大)投手を中心にレベルの高さ、完成度をすごく感じる」と警戒する。両者が共通して、もし夏戦えば「互いに3点前後の接戦になりそう」というイメージを持っているのはおもしろい点だ。
2人の言葉の通り、打力なら浦和学院が一枚上、エースの安定感なら花咲徳栄が優位という印象がある。
浦和学院の打線は一冬で別のチームのように力強くなった。前年はなかった朝の筋力トレーニングにより、各選手がパンプアップした。ベンチプレスの重量が80キロから110キロに、フルスクワットが90キロから140キロになった1番の玉榮久豊(3年)は、春の県大会準決勝で2本塁打を放った。
玉榮、藤澤昴輝、鈴木謙心、内藤蒼(いずれも3年)と続く上位打線のパンチ力は全国でも屈指で、春の直接対決でもこの4人だけで計10安打を放った。昨秋は4番に座ることもあった藤澤が2番に入ることで、超攻撃的な打線が組み上がった。
また玉榮が二塁、三塁、捕手を守れることで、野手陣は状態によって入れ替えながら戦うことも可能。実際に春は玉榮がメインで三塁を守りつつ、決勝では捕手で先発し、正捕手の内藤が指名打者に回った。このときに三塁に入る2年生の大宮翔も、攻守にレベルが高い。
今春の選抜大会で8強入りした花咲徳栄の打線も、つながりの良さでは負けていない。
キーマンは岩井隆監督の次男で1番・遊撃手の岩井虹太郎(3年)。安定感、長打力、そして勝負強さも兼ね備えた右打者で、重要な試合になるほど頼りになる存在だ。
3番・笹崎昌久、4番・佐伯真聡、5番・奥野敬太(いずれも3年)の中軸は秋から不動。6番に座る主将の本田も春の関東大会で本塁打を放つなど、力をつけてきた。