スイスを牽引する20歳のラッキーボーイ コロンビアは堅守をどう打ち破る?
堅守のスイスと猛攻のコロンビア
両国の今大会における歩みは順調と言えるが、異なる一面も見せている。スイスは、W杯本大会で現在3連勝中であり、これは同国代表史上初の快挙だ。ムラト・ヤキン監督が率いるチームは、W杯通算8試合で5勝を挙げており、その勝率62.5%はスイス代表監督として歴代最高の数字を記録している。この安定感は2025年以降の国際Aマッチの成績にも表れており、11勝6分1敗という戦績は、無敗のスペインに次いで欧州勢で2番目に少ない黒星である。現在10試合連続無敗(7勝3分)と、その勢いはとどまるところを知らない。
一方のコロンビアは、その攻撃的な姿勢が際立つ。今大会では現在3試合連続でシュート20本以上を記録しており、これは同一大会において、南米勢では1978年アルゼンチン大会のブラジル以来の記録となる。大会を通じたシュート総数79本は、ブラジル(92本)に次ぐ全体2位の数字だ。
しかし、その猛攻が必ずしもゴールに結びついているわけではない。シュート1本あたりのゴール期待値は0.08と低く、ベスト16に進出したチームの中ではパラグアイに次いで2番目に低い数値となっている。守備面では、無失点試合数が3と堅固さを見せているものの、欧州勢との対戦では苦戦が続く。今年に入ってからの欧州勢との3試合では1分2敗と未勝利であり、この一戦は大きな挑戦となる。
特別な意味を持つベスト16
コロンビアにとっても、ベスト16は特別な意味を持つラウンドだ。過去3度このステージに駒を進めているが、突破したのは2014年ブラジル大会のウルグアイ戦(2-0)の一度きりである。直近の2018年ロシア大会では、イングランドを相手にPK戦の末に敗退しており、その悔しさは今も選手たちの記憶に新しいはずだ。圧倒的な攻撃力で、過去の壁を打ち破ることができるか、その真価が試される。