スイスを牽引する20歳のラッキーボーイ コロンビアは堅守をどう打ち破る?

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今大会でも異彩を放っているスイス代表FWヨハン・マンザンビ(左)とコロンビア代表FWルイス・ディアス(右) 【Photo by Alex Grimm/Getty Images / Photo by Julian Finney - FIFA/FIFA via Getty Images】

 現地時間7月7日(日本時間8日)、北中米ワールドカップ(W杯)で安定した戦いぶりで強さを印象付けているスイスと、圧倒的な攻撃回数を誇りながらも決定力に課題を抱えるコロンビアが、ベスト8進出を懸けてバンクーバーの地で相まみえる。ダークホースと位置付けられる両国の一戦を、Opta Factsを基に展望する。

堅守のスイスと猛攻のコロンビア

 スイスとコロンビアが国際Aマッチの舞台で対戦するのは、これが通算5度目となる。過去4度の対戦のうち3回は親善試合であり、W杯という大舞台での顔合わせは、1994年アメリカ大会のグループステージ以来、実に32年ぶりだ。その唯一の対戦では、エルマン・ガビリアとアロルド・ロサーノのゴールによってコロンビアが2-0で勝利を収めている。長い時を経て、両国の力関係は大きく変化し、新たな歴史が刻まれようとしている。

 両国の今大会における歩みは順調と言えるが、異なる一面も見せている。スイスは、W杯本大会で現在3連勝中であり、これは同国代表史上初の快挙だ。ムラト・ヤキン監督が率いるチームは、W杯通算8試合で5勝を挙げており、その勝率62.5%はスイス代表監督として歴代最高の数字を記録している。この安定感は2025年以降の国際Aマッチの成績にも表れており、11勝6分1敗という戦績は、無敗のスペインに次いで欧州勢で2番目に少ない黒星である。現在10試合連続無敗(7勝3分)と、その勢いはとどまるところを知らない。

 一方のコロンビアは、その攻撃的な姿勢が際立つ。今大会では現在3試合連続でシュート20本以上を記録しており、これは同一大会において、南米勢では1978年アルゼンチン大会のブラジル以来の記録となる。大会を通じたシュート総数79本は、ブラジル(92本)に次ぐ全体2位の数字だ。

 しかし、その猛攻が必ずしもゴールに結びついているわけではない。シュート1本あたりのゴール期待値は0.08と低く、ベスト16に進出したチームの中ではパラグアイに次いで2番目に低い数値となっている。守備面では、無失点試合数が3と堅固さを見せているものの、欧州勢との対戦では苦戦が続く。今年に入ってからの欧州勢との3試合では1分2敗と未勝利であり、この一戦は大きな挑戦となる。

特別な意味を持つベスト16

実に88年ぶりにW杯のノックアウトステージで白星を挙げたスイス(左)。一方のコロンビアは12年ぶりの準々決勝進出を目指す(右) 【Photo by Alex Grimm/Getty Images / Photo by Michael Regan - FIFA/FIFA via Getty Images】

 両国ともに、乗り越えるべき歴史的な壁も存在する。スイスは、ラウンド32のアルジェリア戦(2-0)での勝利が、W杯のノックアウトステージにおいては、1938年フランス大会のラウンド再試合ドイツ戦以来となる白星であった。長年の悲願を達成した彼らだが、ノックアウトステージで2回連続して勝ち上がった経験は一度もない。今度こそ、新たな歴史の扉をこじ開けられるかが問われる。

 コロンビアにとっても、ベスト16は特別な意味を持つラウンドだ。過去3度このステージに駒を進めているが、突破したのは2014年ブラジル大会のウルグアイ戦(2-0)の一度きりである。直近の2018年ロシア大会では、イングランドを相手にPK戦の末に敗退しており、その悔しさは今も選手たちの記憶に新しいはずだ。圧倒的な攻撃力で、過去の壁を打ち破ることができるか、その真価が試される。

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