アメリカに朗報、エースの出場停止が保留に 96年越しにベルギーの壁を破れるか

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開催国として躍進を続けるアメリカと北中米勢との対戦を得意とするベルギー。結果は果たして… 【Photo by FIFA/FIFA via Getty Images】

 北中米ワールドカップ(W杯)開催国として躍進を続けるアメリカが、現地時間7月6日(日本時間7日)、シアトルの地でベスト8進出を懸けてベルギーと対峙する。今大会で危なげない戦いを見せるアメリカだが、その前には苦手とする「赤い悪魔」という分厚い壁が立ちはだかる。Opta Factsを基に、この一戦を展望する。

挑戦者の立場に置かれるアメリカ

挑戦者の立場に置かれているアメリカ。勝負弱さを払しょくし勝利を手にできるか 【Photo by Charlotte Wilson/Getty Images】

 アメリカにとって、ベルギーは長年にわたる鬼門であり続けてきた。両国の対戦史を遡ると、アメリカの勝利は1930年の第1回W杯初戦で記録した3-0のスコアが唯一であり、それ以降は実に6連敗を喫している。この連敗期間中、1試合あたりの平均失点は2.5点にのぼり、相性の悪さは数字にも表れている。

 W杯のノックアウトステージという舞台においても、アメリカは厳しい戦いを強いられてきた。今度のベルギー戦はチームにとって通算7度目のベスト16となるが、過去6度の挑戦で勝利をつかんだのは2002年日韓大会のメキシコ戦(2-0)のみ。残る5戦はすべて敗退しており、大舞台での勝負弱さという課題を抱える。歴史的なジンクスと大舞台での経験値、その両方でアメリカは挑戦者の立場に置かれていると言えるだろう。

最大の得点源が出場停止になるところだったが……

フォラリン・バログンの出場停止が保留に。歴史的な攻撃力を見せるアメリカにとっては朗報だ 【Photo by Maja Hitij - FIFA/FIFA via Getty Images】

 しかし、今大会のアメリカは過去のデータだけでは測れない力を見せつけている。ここまで戦った4試合すべてで複数得点を記録。これは欧州および南米勢以外の国としてはW杯史上初であり、開催国というくくりで見ても、1950年大会のブラジル以来となる歴史的な攻撃力だ。今大会での3勝という数字は、すでにアメリカ代表のW杯同一大会における最多勝利数であり、過去4大会(2006年0勝、2010年1勝、2014年1勝、2022年1勝)の勝利数の合計に並ぶほどの充実ぶりである。

 まさに飛ぶ鳥を落とす勢いのアメリカだが、この大一番で最大の試練に直面するところだった。チームの得点源であるフォラリン・バログンが、ラウンド32でレッドカードを受けて出場停止処分に。しかし、その後処分が保留され、一転して出場可能となることが発表された。彼は今大会、チームで唯一複数得点(3ゴール)を記録しており、その決定率は27.3%(シュート11本中3ゴール)と傑出している。他のチームメイトの合計決定率が12.2%(シュート41本中5ゴール)であることを考えれば、彼を欠く影響は計り知れなかった。新たな歴史の扉を開くにあたり、チームは勢いづくことだろう。

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