イングランド、「神の手」「5人抜き」の悪夢払拭へ 因縁の地アステカでメキシコと激突

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様々な因縁が渦巻く一戦。勝負の行方はいかに…… 【Photo by FIFA/FIFA via Getty Images】

 現地時間7月5日(日本時間6日)、エスタディオ・アステカ・メキシコシティで北中米ワールドカップ(W杯)のホスト国メキシコとイングランドが激突する。4試合で8得点0失点と完璧な成績で勝ち進んできた開催国と、やや苦戦しながら順当に勝ち上がってきた優勝候補。この一戦はベスト8進出を懸けた戦いであると同時に、様々な因縁が渦巻く試合としても注目だ。Opta Factsを基に掘り下げていく。

W杯での対戦は60年ぶり、相性はイングランドだが……

過去の対戦成績はイングランドが優位だが、開催国との対戦は苦戦傾向にある 【Photo by Megan Briggs/Getty Images】

 メキシコとイングランドがW杯の舞台で顔を合わせるのは、実に60年ぶり、今回が2度目である。前回は1966年大会のグループステージで、母国開催だったイングランドが2-0で勝利。その勢いのまま、イングランドは同大会で唯一となるW杯初制覇を成し遂げた。

 国際Aマッチ全体で見ても、近年の対戦成績はイングランドが優位に立っている。1986年から2010年にかけて行われた親善試合では、イングランドが4連勝中だ。しかし、今回は状況が異なる。イングランドにとって、W杯で開催国と対戦するのは通算4度目。過去には1954年大会のスイス戦で勝利したものの、1982年大会のスペイン戦は引き分け、1990年大会のイタリア戦では敗戦を喫しており、決して簡単な相手ではないことを歴史が示唆している。

メキシコには「聖地」、イングランドには「因縁の地」

エスタディオ・アステカ・メキシコシティは、メキシコが無敗を誇る絶対的な「聖地」だ 【Photo by Hannah Peters - FIFA/FIFA via Getty Images】

 試合会場となるエスタディオ・アステカ・メキシコシティは、両チームにとって全く異なる意味を持つ場所である。メキシコにとって、このスタジアムは無敗を誇る「聖地」だ。W杯ではこれまで通算10試合を戦い8勝2分と一度も負けておらず、現在同地で6連勝中。今度のイングランド戦は、同一代表による同じスタジアムでのW杯通算試合数として歴代最多となる11試合目となり、まさにホームの利を最大限に享受する舞台と言える。

 一方、イングランドにとってこの地は、40年前に悪夢を味わった「因縁の地」に他ならない。彼らが最後にこのスタジアムでプレーしたのは、1986年メキシコ大会の準々決勝アルゼンチン戦。そう、ディエゴ・マラドーナの「神の手」ゴールと伝説的な「5人抜き」ドリブルによって1-2で敗れた、イングランドサッカー史に残る悲劇の舞台なのである。40年の時を経て、イングランドはその苦い記憶を払拭できるだろうか。

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