大阪桐蔭は春夏連覇なるか 夏の甲子園、日本一を狙える10校
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エース吉岡が上質な直球を取り戻せば投手陣はさらに盤石に
高校生の伸び率というのはすさまじい。冬のトレーニングでまいた種が、いつどんな形で根を張り、花を咲かせ、大きな果実となるか。冬から春、春から夏、そして夏の1試合、1試合。成長し続けたチームが、壮大なトーナメントで唯一の負けないチームとなる。
今春の選抜大会を制した大阪桐蔭を、まず一番手として挙げる。
毎年、夏までの残り半年間で個々の力、そしてチーム力をしっかり高めてくるのが大阪桐蔭の特長だ。過去20年で2008、12、14、18年と4度も夏を制している。
史上初、3度目の春夏連覇を狙う今年も、戦力は充実している。
選抜の決勝で3失点完投した2年生左腕の川本晴大に加え、3年生の右腕・吉岡貫介、石原慶人、左腕の小川蒼介と最速150キロ前後の投手を揃える。
なかでも「伸びしろ」と言えるのが、エース吉岡だろう。春は肩の故障明けで、ギリギリ間に合いはしたが、球質も安定感も本来のものではなかった。打者の手元でホップするような上質な直球を取り戻せば、投手陣はさらに盤石となる。
打線は過去に優勝した代と比べれば派手さはないが、仲原慶二(2年)、藤田大翔、内海竣太(いずれも3年)ら上位陣は安定し、つなぎの意識も浸透している。主将の黒川虎雅(3年)のキャプテンシーは抜群で、春優勝に慢心する様子も一切ない。
浦和学院の上位打線は全国でも屈指
春の関東大会で準優勝した浦和学院はとにかく打線がよく振れる。1番の玉榮久豊(3年)は春の県大会準決勝で2本塁打を放つなど、小柄ながらパンチ力が光る。藤澤昴輝、鈴木謙心、内藤蒼(いずれも3年)と続く上位打線は全国でも屈指だ。
投手陣も春に急成長した右腕の日髙創太(3年)、2年生左腕の佐々木蓮也、身長186センチ右腕の深谷漣(3年)のほか、遊撃手の伊藤漣(3年)、外野手の西村虎龍(3年)らも準備万端。それぞれに持ち味が違うのも魅力で、夏の連戦を戦い抜く陣容は整っている。
聖光学院は春の東北大会で頭ひとつ抜けた強さを披露した。準々決勝で八戸学院光星(青森)を9-2の8回コールド、準決勝は東北(宮城)を5-0と、選抜に出場した2校に完勝。決勝は仙台育英(宮城)との打撃戦を10-9で制した。
野手陣の丸太のような下半身を見れば、いかに冬場のトレーニングが充実していたかが分かる。打線は上位から下位まで切れ目がない。1番遊撃手の猪俣陽向(3年)は俊足巧打で、今春の高校日本代表候補合宿にも選ばれた。
ただ、猪俣頼みにならなくなったのが昨秋からの成長だ。2番の北島大也(3年)が決勝で3安打3打点、5番の横山孝侑(3年)が準決勝で4打数4安打と、インパクトのある活躍を見せた。
投手陣は県大会準々決勝でノーヒットノーラン(7回参考)を達成したエース右腕の紺野耀大(3年)が軸だが、松本叶我、星湊太(いずれも3年)も長いイニングを投げられるめどが立った。
夏の甲子園は、2001年の初出場から数えること20度出場。長らく越えられなかった8強の壁を2022年に破って4強入りしたが、今年はさらに上を狙える。