都市対抗で注目必至! 1位もありうる万能外野手、輝き取り戻した強打のサード
社会人1年目から圧倒的な成績でアピール!国立大学出身の万能外野手
【将来像】鈴木誠也(カブス)
確実性の高さと外野手としての能力の高さは抜群で、さらにパワーがついてくれば鈴木誠也のような選手になれる可能性も
【指名オススメ球団】DeNA
右打ちの外野手が少なく、中軸候補となる野手を補強したいチーム事情から
【現時点のドラフト評価】★★★★☆
1位指名の可能性あり
今年は社会人に有力候補が少ない印象を受けるが、その中で上位指名の可能性が最も高いように見えるのが東京ガスの藤沢涼介だ。佐野日大では1年秋にファーストのレギュラーとして関東大会に出場。しかし全国的には無名の存在で、卒業後は横浜国立大に進学している。入部当初、チームは神奈川大学リーグの二部に所属していたが、2年春から一部に昇格。3年秋にはベストナインも受賞している。
藤沢の名前が一躍評判になったのは3年秋のリーグ戦後に参加した大学日本代表候補の強化合宿だ。野手全員で行われている50メートル走(光電センサーによる計測)で、当時城西大2年の松川玲央(現・ヤクルト)に次ぐ5.97秒をマークしたのだ。4年時もリーグ戦で結果を残し、ドラフト候補として注目を集めたが、プロ志望届を提出することなく東京ガスへ進んだ。
社会人でも1年目から外野のレギュラーに定着すると、4月に行われたJABA長野大会では5試合で5割を超える打率を残してチームを優勝に導きMVPを受賞。続く都市対抗予選でも4試合で3本塁打を放つ大活躍でチームの本大会出場に大きく貢献している。この頃から2026年の有力候補として注目度はさらに上がることとなった。
そんな藤沢の特長は対応力の高さだ。構えはバットのヘッドを投手方向に向けるスタイルだが、それでもリストワークは抜群でどのコースにもスムーズに振り出すことができている。2年目の今年も3月の東京都企業春季大会、4月のJABA静岡大会と長野大会と公式戦11試合でマルチヒットを7度記録しており、ノーヒットだったのはわずかに1試合となっている。さらに甘いコースに来たボールはスタンドまで運ぶ長打力も十分で、6月15日に行われた都市対抗予選のJR東日本戦でも来年の上位候補である洗平比呂から左中間スタンドに飛び込むツーランを放って見せた。
また187cmという長身でありながらも前述した通り抜群のスピードがあり、外野手としての能力の高さも十分持ち合わせている。都市対抗予選のJR東日本戦では30人を超えるNPB球団のスカウトが集結しており、その一番のお目当ては藤沢だったことは間違いないだろう。体つきはプロに入ればまだ細い部類に入りそうだが、裏を返せばまだまだ成長の余地が残されているとも言える。数年後、球界を代表する外野手となることも十分に期待できる逸材だ。