南野拓実がナッシュビルで日本代表に合流 笑顔生む「みんなの兄貴」に期待される役割とは?
南野が予定外のメディア対応
午後6時から行われた公開練習には約5000人が詰め掛け、練習前には和太鼓や尺八の演奏などを交えた盛大なセレモニーも。日産やブリヂストンなど日系企業のアメリカ本社があるナッシュビルには日本人在住者も多く、歓迎ムードは選手たちの予想を超えていた。
セレモニーの司会者も「テネシー州には約700万人が住んでいるので、日本代表にはさらに700万人のファンが増えたと思って戦ってほしい」と、州を挙げてのサポートを約束した。
練習会場となった地元ナッシュビルSCの本拠地ジェオディス・パークには、約5000人の観客の他にも心強いサポート役の姿があった。南野拓実である。
昨年12月に左膝前十字靭帯を断裂し、自身2度目のワールドカップ(W杯)出場が叶わなくなった南野は、選手としてではなく「メンター」として日本代表に帯同することが決まっていた。5月下旬の国内合宿やモンテレイでの事前キャンプには参加しなかったが、8日からチームに合流。今後はリハビリに取り組みながら、精神的支柱の1人として森保ジャパンを盛り立てていく。
「このグループに入れることを嬉しく思いますし、迎えてくれた代表のスタッフと監督、チームメートもそうですし、いろいろな人が関わってくれて僕は今ここに来ているので、最大限のチームのサポートと、もし必要なのであれば僕の経験を伝え、何かしら僕なりのアプローチをして、チームに何かいいものを還元できればと思います」
合流初日の練習を終えた南野は、本来予定されていなかったメディアの取材にも対応した。前日にモンテレイでU-19日本代表と練習試合を行なっていたため、全体練習はリカバリー優先の非常に軽めのメニューに。その中で南野はピッチ外周のジョギングとストレッチを他の選手たちとともにこなし、3グループに分かれてのリフティングには参加せず、輪の外から仲間たちを見守っていた。
誰もが慕う卓越した人間性
鎌田大地も「拓実くんは年齢も上で代表歴も長くて、みんなの兄貴的な存在なので、いるだけで明るくなる。チームとしての雰囲気でもすごく頼れる人なので、みんなにとっていいことなんじゃないかなと思います」と、メンタルリーダーとしての帯同を歓迎していた。
第一次森保ジャパンの発足当時から主力を担い続け、現体制で最も多くの試合に出場してきた南野は、ピッチ内でのプレーだけでなくピッチ外での人間性も高く評価されてきた。誰からも慕われ、リスペクトされる人格者だからこそ「メンター」の役割が務まる。