北中米W杯48チーム徹底分析「森保ジャパンの勝算は?」

2026年W杯北中米大会のニュースター候補10人 世界の大舞台で眩い輝きを放つ若手は誰だ!?

河治良幸

スペインのヤマル(左)はまだ18歳ながら今大会の主役候補の1人。この1年ほどで飛躍的に成長したアルゼンチンのパス(右)も大注目の若手だ 【Photo by David Aliaga/NurPhoto via Getty Images、Photo by Marcos Brindicci/Getty Images】

 2026年北中米ワールドカップの開幕が6月11日(日本時間12日)に近づいてきた。出場48チームのメンバーには才能豊かな若手が数多くいるが、そのなかでも特にこの檜舞台で輝きを放ちそうな選手は誰か。ここでは、「23歳以下」「W杯初参戦」という2つの条件を設け、とりわけ期待が大きい必見のヤングタレント10人を紹介する。

※年齢などの情報は6月5日時点。順不同

ラミン・ヤマル(スペイン/FW/18歳)

25-26シーズンのラ・リーガでは16ゴールと得点力が飛躍的に高まり、より危険なアタッカーに 【Photo by Mehmet Ali Ozcan/Anadolu via Getty Images】

 18歳にして、すでにスペイン代表のメインキャストだ。右サイドから局面を変えられる左利きのアタッカーで、ドリブル、パス、シュートの全てが高水準にある。特筆するべき武器は状況判断の早さ。縦突破を警戒されれば中へ入り、中央を閉じられれば外をえぐる。さらにテンポを落として味方を押し上げるなど、試合全体をコントロールする感覚まで備えている。

 そのプレーが勝敗に直結すると言ってもよく、相手のマークが厳しくなるW杯でも個で打開できるかがスペインの命運を左右する。4月に所属のバルセロナの試合で負った左太ももの怪我が回復途上で、初戦には間に合わないかもしれないが、スペインが順当に勝ち上がっていけば、大会後半の主役として輝く可能性は高い。

エンドリッキ(ブラジル/FW/19歳)

前線ならポジションを問わないのも強み。スタメンはもちろん、試合終盤に流れを変える起爆剤としても有用だ 【Photo by Nayra Halm/Sports Press Photo/Getty Images】

 高度なテクニックと独特のリズムを備えたアタッカー。最大の武器はゴール前での爆発力で、わずかでも隙があれば強烈な左足シュートを見舞う。身長は高くないが、重心の低さと瞬発力を活かした突破も特長で、当たり負けしない体の強さもある。

 レアル・マドリーから期限付き移籍したリヨンで、ポストプレーや守備面が向上し、万能型のFWへ進化しつつある。良い意味で感情を前面に出してプレーするも魅力で、大舞台向きの雰囲気がある選手だ。ブラジルはネイマールの電撃復帰が話題を集めるが、この大会で世代交代の象徴になる可能性がある。流れを変える一撃を決めれば、一気にスターへ駆け上がるだろう。

アイユーブ・ブアディ(モロッコ/MF/18歳)

16歳の誕生日を迎えた直後にプロデビューした逸材。出生国フランスからも熱心に勧誘されていたが、W杯を前に同国U-21代表からの転身を決断した 【Photo by Jean Catuffe/Getty Images】

 リーグアンのリールに所属するモロッコ代表の新世代を担う中盤のスター候補生。高度なボールスキルに加えて、若くして試合を読む力に優れ、中盤でチーム全体に落ち着きをもたらせる。相手のプレスを外すポジショニングが巧みで、テンポを変えながら味方を前進させる能力が高い。

 守備面でも献身性を見せ、90分間を通じて運動量を落とさずに戦える。ダイナミックな速攻を得意とするチームにあって、オン・オフのスイッチ役になることができる。前回大会で世界を驚かせたモロッコが、その成功を継続できるかどうかという意味でも重要な存在だ。今大会でのブレイクも期待されるが、モロッコがスペイン、ポルトガルと共催する2030年W杯で大会の顔になるだけのポテンシャルを秘める。

アレックス・フリーマン(アメリカ/DF/21歳)

今年1月にアメリカを離れ、スペインのビジャレアルに加入。欧州のトップレベルを肌で知ることができたのは大きい 【Photo by David Jensen/USSF/Getty Images】

 アメリカの新進気鋭の右サイドバックだ。豊富な運動量に加えて攻守のバランス感覚に優れ、現代的なサイドバック像を体現する選手だ。縦への推進力だけでなく、中盤へ絞ってビルドアップを助ける。クロス精度やフィニッシュへの意識も高く、攻撃参加から直接ゴールに絡めるのも魅力だ。

 開催国のアメリカにとって、若いスターの台頭は大会の盛り上がりにも直結する。プレッシャーの大きい舞台になるが、期待を力に変えられれば、一気に世界的な評価を勝ち取るかもしれない。

フロリアン・ヴィルツ(ドイツ/MF/23歳)

23歳ですでに40キャップに到達。移籍1年目のリバプールでも尻上がりに存在を高めた逸材は、W杯の舞台でどんなプレーを見せるのか 【Photo by Harry Langer/DeFodi Images/DeFodi via Getty Images】

 ドイツ待望の創造性豊かなチャンスメーカー。2列目から相手ディフェンスの隙間へ入り込み、決定的なラストパスを送り込む。高度なテクニックに加えて、プレー判断の早さが武器で、ボールを受ける前から次のプレーが見えている。

 さらに得点感覚にも優れ、アシスト役だけでは終わらない。若くして大怪我を乗り越えた経験もあり、精神面の強さも感じさせる。単騎の仕掛けだけでなく、同世代のジャマル・ムシアラ(バイエルン・ミュンヘン)らとのコンビネーションで違いを作り出す。2大会連続でグループステージ敗退の屈辱を味わったドイツが真の復活を遂げるために、必要不可欠な存在だ。

1/2ページ

著者プロフィール

セガ『WCCF』の開発に携わり、手がけた選手カード は1万枚を超える。創刊にも関わったサッカー専門新聞『エル・ゴラッソ』で現在は日本代表を担当。チーム戦術やプレー分析を得意と しており、その対象は海外サッカーから日本の育成年代まで幅広い。「タグマ!」にてWEBマガジン『サッカーの羅針盤』を展開中。

当サイトには一部アフィリエイトリンクが含まれています。

リンクから商品・サービスをご購入いただいた場合、スポーツナビに収益が発生することがあります。

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント