この春急成長の高校生投手! “才木になれる”関東屈指の本格派、30人のスカウト集めた大型右腕
春から背番号1を背負い覚醒! 関東屈指の本格派右腕
【将来像】才木浩人(阪神)
縦に鋭く腕が振れ、躍動感が増してくれば才木のような本格派になれる可能性も
【指名オススメ球団】ヤクルト
昨年は野手中心の指名ということもあり、将来性のある若い投手を補強したい
【現時点のドラフト評価】★★☆☆☆
支配下での指名濃厚
今年の高校生投手は織田翔希(横浜)と菰田陽生(山梨学院)の2人が1位候補として高い評価を得ているが、同じ関東地区でこの春に浮上してきたのが浦和学院の日高創太だ。
宮崎県の出身で中学時代は宮崎ボーイズでプレーしており、九州地区の選抜チームに選ばれた実績を持つ。ただチーム内に力のある投手が多いこともあって、昨年秋の関東大会は背番号10で出場しており、筆者が現地で見た山梨学院との試合での最速は139キロと目立つものではなかった。しかし冬の間に大きく成長し、背番号1を獲得。春の県大会でも好投を見せて、チームを優勝に導いている。続く関東大会では準々決勝の東京学館浦安戦で先発。7回を2失点としっかり試合を作り、チームの勝利に大きく貢献した。
春の県大会の決勝でも現地でピッチングを見ていたが、そのときと比べても明らかにフォームの躍動感と腕の振りがアップしているように見え、ストレートは立ち上がりからコンスタントに140キロ台中盤をマーク(筆者のスピードガンでは最速146キロを計測)。上手く上半身の力を抜いて縦に鋭く腕を振ることができており、指のかかりも良く、高めだけでなく低めのボールも勢いが落ちないというのも大きな長所だ。
変化球も120キロ台中盤のスライダーと130キロ台中盤のカットボールを上手く投げ分け、緩急をつける100キロ台のカーブと130キロ程度で落ちるフォークも操るなど多彩だ。4回までは不運な当たりのヒット1本のみで、全く危なげない投球だった。
少し気になったのは失点した5回の投球だ。ツーアウト二塁から突如ボール球が続いて2者連続四球を与えると、タイムリーと押し出し四球で2点を献上した。特にこの回は踏み出した左足の着地が安定せず、リリースだけでボールをコントロールしようとして制球が乱れたように見えた。6回以降に立ち直ったのはプラスだが、イニングの途中で上手く修正できるようにできるかが今後の課題と言えそうだ。
それでも昨年の秋と比べれば別人のようなボールを投げており、ストレートだけでなく変化球のレベルも高い。秋は山梨学院、春は横浜と世代を代表する投手がいるチームに敗れただけに、その悔しさをバネにして夏にはさらに成長した姿を見せてもらいたい。