キャディ綴る石川遼の下部ツアー転戦記  中南米遠征に580キロドライブも「本当に楽しい」

佐藤賢和

【Photo by Andrew Wevers/Getty Images】

 ゴルフの米男子下部ツアー『コーンフェリーツアー』に参戦する石川遼は24日、ビジット・ノックスビルオープンを15位で終えた。エースキャディーとして同行する佐藤賢和さんが、スター候補がしのぎを削るツアーの様子や、そこでPGAツアー昇格を目指して戦う石川遼の近況を伝える。

準備を間に合わせるために…580キロ、夜のドライブ

 いま、アメリカは24日日曜日の午後10時近くになります。

 ビジット・ノックスビルオープンが行われたテネシー州から、来週の試合があるノースカロライナ州まで、石川遼プロと2人でレンタカーを運転してやってきました。

 360マイルだから、だいたい580キロくらいですかね。

 東京からだと青森とか、鳥取とかまでいく感じです。試合が終わってすぐに会場を出て、6~7時間をかけての移動でした。

石川遼はビジット・ノックスビルオープンで15位に入った 【Photo by Andrew Wevers/Getty Images】

 さすがに少し疲れましたが、当日中に次の試合会場近くに来られるメリットはかなりあります。

 これが月曜日移動になってしまうと、練習ラウンドやコースチェックをするのが火曜日からになる。水曜日はプロアマなんですが、こっちはプロはハーフしか回れないので、練習量もコースの確認も半分しかできない。

 これが何年か同じツアーを転戦している状態なら、とくに問題はないかもしれません。でも遼プロも僕も、このツアーは今年が初めて。コースのことを知らないので、火、水曜日の実質1.5日間では準備がまったく追いつかないんです。

PGAツアーにいたころよりもはるかに…

 下部ツアーと位置づけられてはいますが、コーンフェリーツアーのレベルはとても高いと感じます。

 遼プロと2人で「今日はしっかりスコアを伸ばせた」と手応えを共有できた日であっても、周囲がそれ以上に伸ばしていて驚かされるようなことがよくあります。

 去年、ここで年間ポイントランク上位に入ってPGAツアー昇格を果たした平田憲聖プロは、本当にすごいなと。

2020年に着手したスイング改造が身を結びつつある 【Photo by Andrew Wevers/Getty Images】

 ただ、そんな中でも、遼プロは十分に戦える状態にあると思います。

 ドライバーが安定していて、今週はフェアウェーキープ率も全選手中3位でした。2017年までPGAツアーでプレーしていた時は、とにかくドライバーが不安定だったのですが、今は飛距離も精度も当時よりもはるかにいい。

 パーオンも今週は全体6位でした。ショットについては、ここ数年の準備が実っているのかなと思います。

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