CS歴代最強はどのチームか…元日本代表ら識者3名が選ぶTOP5

Bリーグの歴史を彩ってきたクラブをピックアップ 【(C) B.LEAGUE】

 Bリーグは今シーズンで区切りとなる10シーズン目を迎え、チャンピオンシップ(CS)もいよいよ佳境に入ろうとしている。

 そこで今回は、これまでCSを戦ってきたクラブの中から「歴代最強チームベスト5」の選出を試みた。選考にあたっては、Bリーグ発足時からその歴史を深く見つめてきた3名のエキスパート、石崎巧氏(元日本代表)、朴航生氏(バスケットボールコメンテーター)、大島和人氏(スポーツライター)を招いて座談会を実施。バスケットボールキング編集部の入江美紀雄がMC(進行役)を務め、熱い議論を交わしながら最強の5チームを決定した。

 Bリーグの歴史の中で、チームの戦術やメンバー構成、そしてレギュレーションは大きく変化してきた。「10年前のチームより今のチームの方が強い。外国籍選手のオンザコートルールなどのレギュレーションも違う」と大島氏が語るように、リーグ全体のレベルは年々向上している。また、朴氏が「2020-21シーズンからファイナルが今の形(2戦先勝方式)になり、より実力差がはっきりと出るようになった」と指摘する通り、短期決戦の戦い方も変容した。さらに戦術面でも「ハンドラーができるウイングの価値が上がり、ビッグマンがボールを運ぶケースも増えた」(石崎氏)と、トレンドは目まぐるしく移り変わっている。

 そんな過酷な変化と競争の波を潜り抜け、大舞台で圧倒的な強さを見せつけた歴代最強の5チームを発表する。

※新型コロナウイルスの影響により2019-20シーズンは中止となったため、CSの開催は今回が9回目

第5位:2018-19 千葉ジェッツ

B1リーグ史上最高勝率を記録した2018−19シーズンの千葉J 【(C) B.LEAGUE】

【2018-19千葉ジェッツ ロスター】
#1 ジョシュ・ダンカン PF
#2 富樫勇樹 PG
#3 マイケル・パーカー PF
#5 田口成浩 SG
#7 トレイ・ジョーンズ SF
#8 大宮宏正 PF
#10 アキ・チェンバース SF
#11 西村文男 PG
#15 藤永佳昭 PG
#21 ギャビン・エドワーズ PF
#27 石井講祐 SG
#31 原修太 SG/SF
#34 小野龍猛 SF/PF
HC/大野篤史


 第5位に選出されたのは、2018-19シーズンの千葉ジェッツだ。このシーズン、彼らはレギュラーシーズンで52勝8敗という当時のB1最高勝率を記録。天皇杯では3連覇を達成し、圧倒的な強さでCSの舞台に乗り込んだ。

 このチームの最大の特徴は、リーグ屈指のポイントガードである富樫勇樹と、ギャビン・エドワーズを中心とした強固なインサイド陣が織りなす破壊力抜群のオフェンスだ。ファイナルではアルバルク東京に敗れ、惜しくも優勝には手が届かなかったものの、その存在感は歴代の優勝チームにも引けを取らない。

「当時の52勝8敗の記録を作ったあのチームは相当強かったという印象です」と朴氏が振り返れば、石崎氏も「外国籍選手の充実ぶりが印象的だった」と語る。さらに朴氏は、当時はファイナルが一発勝負であったことにも触れ、「もし現在の2戦先勝方式だったらどうなっていたのかと、深く考えさせられますね。優勝していなくてもここに入るのが千葉Jの凄さ」と、その実力を高く評価した。記録にも記憶にも残る、最強の“ファイナリストと言えるだろう。

第4位:2023-24 広島ドラゴンフライズ

一気に頂点に駆け上がった広島は下剋上を成就 【(C) B.LEAGUE】

【2023-24 広島ドラゴンフライズ ロスター】
#0 寺嶋良 PG
#2 朝山正悟 SG/SF
#4 ロバーツケイン PG/SG
#5 アイザイア・マーフィー PG/SG
#7 船生誠也 SF
#8 ケリー・ブラックシアー・ジュニア C/PF
#10 上澤俊喜 PG
#12 中村拓人 PG
#13 ドウェイン・エバンス SF/PF
#15 河田チリジ C
#17 武内理貴 SG
#24 ニック・メイヨ C/PF
#30 山崎稜 SG
#34 三谷桂司朗 SF
HC/カイル・ミリング


 第4位には、2023-24シーズンの広島ドラゴンフライズがランクインした。レギュラーシーズンをワイルドカードで通過した彼らは、CSで怒涛の快進撃を見せ、見事な「下剋上」で頂点に立った。

 彼らの最大の武器は、外国籍選手を中心とした鉄壁のディフェンスシステムだ。大島氏が「レギュラーシーズンはそこまで目立たなかったが、相手が吸い込まれるように潰されていくディフェンスが凄かった。ファイナル第3戦の琉球ゴールデンキングス戦も相手を50得点(広島65-50琉球)に抑え込んだ」と感嘆するほど、その守備力は圧倒的だった。

 この強固な守備について、石崎氏は「(河田)チリジを含めた3ビッグのディフェンスが見事に機能していた。オールラウンドな選手が揃うことで、全部のピックアンドロールをスイッチしてミスマッチを解消できる。これはどこのチームも攻められないなという印象がありました」と戦術面の完成度を称賛。また朴氏は「司令塔の寺嶋良選手を欠くメンバーになったからこそ、その時取れる戦術に集中してやった結果があの優勝だった」と、チームが逆境を乗り越えて一丸となった精神面での強さも評価の理由に挙げた。

第3位:2022-23 琉球ゴールデンキングス

琉球はクーリーがゴール下を制圧、初優勝を飾った 【(C) B.LEAGUE】

【2022-23 琉球ゴールデンキングス ロスター】
#1 ジョシュ・ダンカン PF
#4 コー・フリッピン PG/SG
#7 アレン・ダーラム PF
#9 渡邉飛勇 PF
#11 松本礼太 SG/SF
#14 岸本隆一 PG/SG
#15 松脇圭志 SG
#24 田代直希 SF
#30 今村佳太 SG/SF
#33 カール・タマヨ SF/PF
#34 小野寺祥太 PG/SG
#45 ジャック・クーリー C
#88 牧隼利 PG/SG
HC/桶谷大


 第3位は、悲願の初優勝を飾った2022-23シーズンの琉球ゴールデンキングスだ。このシーズンの琉球は、他を圧倒する分厚い選手層を誇り、特にインサイドの支配力においてリーグの頂点を極めた。

 ゴール下には絶対的な存在であるジャック・クーリーが君臨し、そこにアレン・ダーラムらが加わった外国籍選手のラインナップは「暴力的」と評されるほどの破壊力を持っていた。その他、コー・フリッピンの加入でチーム力が確実にアップ。また、ファイナルでは控えの松脇圭志と牧隼利の大活躍もあり、盤石のロスターで勝ち上がったシーズンである。

 石崎氏はその強さの根幹について「一家に一台ジャック・クーリーですね。セカンドチャンスを取れるのが大きく、安定した戦い方をずっとしている。オフェンスリバウンドで一番能力があるのがクーリーだから勝ちやすい」と、大黒柱の存在感を強調した。また朴氏は「前年、千葉Jの優勝に貢献したフリッピンはまさに“ファイナル男”の真骨頂でした。あれだけ3ポイントシュートを決められたら、相手の作戦は崩壊してしまう」と語り、日替わりでヒーローが誕生する大舞台での勝負強さも高く評価した。

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著者プロフィール

日本バスケを盛り上げよう! 2016年に生まれたプロバスケットボールリーグ、「Bリーグ」と時を同じくして立ち上がった、日本バスケの魅力を伝えるバスケットボール専門サイト。男女日本代表、NBA、高校バスケもアツくフォローしています。

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