【対談】若隆景×花田虎上 「おっつけ」の極意と「三手先を読む」重要性
その答えは、場所前に行われた元横綱・花田虎上氏との対談の中にあった。「おっつけ」の極意、そして花田氏が伝授した「三手先を読む」重要性。今場所の白星を支える技術論と、その先の番付を見据える不屈の精神面に迫った。
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ケガを言い訳にせず、気持ちでつかんだ勝ち越し
それでも最後まで土俵に上がりたい気持ちはあった。100%ではない中で勝ち越しを決められた要因はどこにあったのか。
「気持ちを切らさずに、とにかく最後まで取り切るという意識で相撲を取っていました」
解説者や周囲から「(若隆景は)エンジンがかかってない」と評されることもある序盤戦だが、三月場所は初日の大の里戦から良い相撲を取って、勢いに乗ろうという気持ちで臨んでいた。それにも関わらず最終的には途中休場。ケガを「言い訳にしたくないですけど」と前置きしつつも、もどかしい場所であったことは想像に難くない。
変わらぬ稽古への姿勢「手の内を見せない余裕はない」
「部屋の力士だけじゃなくて、いろいろな関取が来てくれるし、場所前はすごく良い稽古ができるのでありがたいです」
本場所で対戦する相手との稽古では「手の内を見せない」という考え方もある。しかし、若隆景は「全くそういうことは気にせずに」100%でぶつかる。花田氏が「手の内を見せないなんて、そんな余裕ないよね」と問いかけると、「そうですね。それだと、吹っ飛ばされますね」と笑った。
年齢とともに稽古の工夫も生まれる。相撲が取れない時期も、四股、すり足、鉄砲という3つの基本を常に大事にし、汗をかくことを意識しているという。過度なウェイトトレーニングよりも、腕立て伏せなど器具を使わない自重でのトレーニングが中心だ。