【対談】若隆景×花田虎上 「おっつけ」の極意と「三手先を読む」重要性

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元横綱・花田虎上氏(左)が小結・若隆景に直撃 【ABEMA】

 大相撲五月場所、再小結として土俵に上がる若隆景が前半戦6勝1敗と好調をキープしている。2横綱1大関を欠く場所で堂々の上位争いをしながら、中日を迎える。三月場所での右肘負傷による途中休場という逆境から、わずか2ヶ月。今場所好調の要因はどこにあるのか?

 その答えは、場所前に行われた元横綱・花田虎上氏との対談の中にあった。「おっつけ」の極意、そして花田氏が伝授した「三手先を読む」重要性。今場所の白星を支える技術論と、その先の番付を見据える不屈の精神面に迫った。

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ケガを言い訳にせず、気持ちでつかんだ勝ち越し

【ABEMA】

 三月場所は、場所前から抱えていた右肘の不安が場所中に悪化するアクシデントに見舞われた。前頭筆頭として、13日目に8勝目を挙げて勝ち越しを決めたが、右肘は限界だったという。「もう(肘が)パンパンで、全く動かなくなって……」。そう振り返るように、満身創痍の状態だった。

 それでも最後まで土俵に上がりたい気持ちはあった。100%ではない中で勝ち越しを決められた要因はどこにあったのか。

「気持ちを切らさずに、とにかく最後まで取り切るという意識で相撲を取っていました」

 解説者や周囲から「(若隆景は)エンジンがかかってない」と評されることもある序盤戦だが、三月場所は初日の大の里戦から良い相撲を取って、勢いに乗ろうという気持ちで臨んでいた。それにも関わらず最終的には途中休場。ケガを「言い訳にしたくないですけど」と前置きしつつも、もどかしい場所であったことは想像に難くない。

変わらぬ稽古への姿勢「手の内を見せない余裕はない」

【ABEMA】

 ケガの状態は徐々に回復してきており、この日の稽古では若い力士に胸を貸し、ぶつかり稽古で調子を確認する姿があった。場所前には出稽古にも意欲を見せる。

「部屋の力士だけじゃなくて、いろいろな関取が来てくれるし、場所前はすごく良い稽古ができるのでありがたいです」

 本場所で対戦する相手との稽古では「手の内を見せない」という考え方もある。しかし、若隆景は「全くそういうことは気にせずに」100%でぶつかる。花田氏が「手の内を見せないなんて、そんな余裕ないよね」と問いかけると、「そうですね。それだと、吹っ飛ばされますね」と笑った。

 年齢とともに稽古の工夫も生まれる。相撲が取れない時期も、四股、すり足、鉄砲という3つの基本を常に大事にし、汗をかくことを意識しているという。過度なウェイトトレーニングよりも、腕立て伏せなど器具を使わない自重でのトレーニングが中心だ。

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