三笘薫の離脱、涙をこらえた名前の読み上げ 森保監督がW杯で貫く「凡事徹底」

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サッカー日本代表のメンバー発表会見に臨んだ森保監督(中央) 【写真:松尾/アフロスポーツ】

 現地時間6月11日に開幕するFIFAワールドカップ(W杯)2026に出場するサッカー日本代表のメンバー発表会見が5月15日に行われ、久保建英、上田綺世、鎌田大地らが順当に選出された。負傷が心配された遠藤航、冨安健洋が選ばれる一方で、三笘薫や南野拓実の招集は見送られた。また今季の欧州チャンピオンズリーグで、所属するスポルティングをベスト8進出に導く原動力となった守田英正もメンバーから外れている。さらに長友佑都がアジア人としては初の5大会連続出場となった。

 日本代表は5月31日にアイスランド代表と親善試合を行ったのち、事前キャンプ地のメキシコ・モンテレイに移動。現地時間6月14日(日本時間15日5時)にオランダ代表との初戦を迎える。

「本当に感謝の気持ちでいっぱい」

選ばれなかった選手を思い、森保監督が目を潤ませるシーンも 【写真:ロイター/アフロ】

 森保一監督の口から最初に発せられたのは、W杯への抱負ではなく、支えてくれた人々への深い感謝の言葉だった。森保監督は「ここに来てあらためて思っていることを素直に話したい」と前置きし、「本当に感謝の気持ちでいっぱいです」と語り始めた。

 北中米W杯へ向かうこれまでの戦いの中で、多くの選手が「日本代表として戦いたい」という気持ちを寄せ、チームを支えてくれた。アジア予選のピッチに立った選手、強化試合で貢献した選手だけでなく、数多くの選手が日本のために戦いたいという思いでチーム力を高めてくれたという。森保監督は、「今日選べる選手たちは26人しかいませんけど、これまで一緒に戦ってくれた選手、心を合わせて思いを持ってくれた選手の皆さんに本当に感謝を申し上げたいと思います」と、選ばれなかった選手たちへの想いを口にした。

26人の名前と、選べなかった選手たちへの想い

レアル・ソシエダで活躍している久保建英は順当に選出された 【写真:ムツ・カワモリ/アフロ】

 感謝の言葉に続き、森保監督は静かに、しかし力強く、北中米W杯を戦う26人のメンバーを読み上げた。

GK
早川友基(鹿島アントラーズ)
大迫敬介(サンフレッチェ広島)
鈴木彩艶(パルマ)

DF
長友佑都(FC東京)
谷口彰悟(シントトロイデン)
板倉滉(アヤックス)
渡辺剛(フェイエノールト)
冨安健洋(アヤックス)
伊藤洋輝(バイエルン)
瀬古歩夢(ル・アーヴル)
菅原由勢(ブレーメン)
鈴木淳之介(コペンハーゲン)

MF/FW
遠藤航(リバプール)
伊東純也(ヘンク)
鎌田大地(クリスタル・パレス)
小川航基(NEC)
前田大然(セルティック)
堂安律(フランクフルト)
上田綺世(フェイエノールト)
田中碧(リーズ)
中村敬斗(スタッド・ランス)
佐野海舟(マインツ)
久保建英(レアル・ソシエダ)
鈴木唯人(フライブルク)
塩貝健人(ヴォルフスブルク)
後藤啓介(シントトロイデン)

 名前を読み上げた後、心境を問われると「選べたのは26人の選手で、もう多くの選手を選べなかったという気持ちのほうが大きいです」と率直な想いを明かした。日本代表として世界で戦う力を持つ選手、日本のために戦いたいと思ってくれている選手がたくさんいる中で、彼らを選べなかったことに対し、「すごく申し訳ない気持ちというのは正直にあります」と語った。

 その言葉を裏付けるように、ある記者から「名前を読み上げたあとにちょっと目が潤んでいたように見えました」と指摘されると、森保監督は少し間を置いて答えた。

「W杯の舞台に立ちたいと思っていても、その思いをかなえてあげられなかった選手たちのことを考えると、感情の部分で少しコントロールできないところが出てきて」

 選考の最終決断は、会見当日の午前11時ごろだったという。コーチ陣と議論を重ね、「今のベストはこれだ」という26人を選んだ。だからこそ、選ばれた選手たちには「選ばれなかった選手たちのことも含めて、自分たちがW杯に挑めるということで、自分の持っている力を出し切るということと、思い切ってプレーする、W杯で勝つことと成長することをチャレンジしてもらいたい」と、大きな期待を寄せた。

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