勝みなみ、原英莉花、畑岡奈紗、渋野日向子 今季米国女子ツアーで活躍中の“黄金世代”と呼ばれた選手たち

北村収

米国女子ツアーポイントランキングで現在18位につけている勝みなみ 【Photo by Sarah Stier/Getty Images】

 1998年度生まれの女子プロゴルファーを指す"黄金世代"。なかでも2019年は、この学年の活躍が際立った年だった。渋野日向子は国内ツアーで4勝を挙げただけでなく、「AIG全英女子オープン」を制覇。日本人としては1977年の樋口久子以来の42年ぶりとなる2人目のメジャー制覇を成し遂げた。

 同じ年、勝みなみが2勝、原英莉花が1勝、小祝さくらが1勝、河本結が1勝と、同学年の選手が次々に国内トーナメントで優勝を果たした。米国女子ツアーに参戦していた畑岡奈紗も2019年に米ツアー1勝。さらに帰国して臨んだ「日本女子プロ選手権大会」と「日本女子オープンゴルフ選手権」の国内メジャー2試合も制し、この世代の層の厚さを示した。

 あれから7年。勝みなみ、原英莉花、畑岡奈紗、渋野日向子の"黄金世代"4人が、2026年シーズンを米国女子ツアーで戦っている。現地時間14日(木)に開幕する「クローガー・クイーンシティ選手権 by P&G」には4人揃って参戦。若い世代の参戦が相次ぐなか、かつて“黄金世代”と呼ばれた彼女たちは、世界最高峰の舞台で存在感を放ち続けている。

得意のパットが米ツアーでも上位に。優勝まであと一歩に迫る勝みなみ

 日本を主戦場としている時から飛ばし屋でありながら、パッティングの精度でも際立っていた勝みなみ。2022年の国内ツアーでは、ドライビングディスタンス253.21ヤードで4位、平均パット数1.745で1位を記録した。

 米国女子ツアー本格参戦1年目となった2023年は、ドライビングディスタンスが263.44ヤードと前年から伸びたものの、飛ばし屋ぞろいの米ツアーでは35位。自慢の平均パット数も1.78で35位にとどまり、米国女子ツアーの中では上位に入れなかった。この年はトップ10入りが2回にとどまり、ポイントランキングも74位と低迷した。

 しかし2年目以降は、平均パット数の順位を年々上げてきた。2024年は9位、2025年は2位までジャンプアップ。その成果は成績にも反映されており2025年シーズンは3位以内に3回も入るなど米国女子ツアー初優勝まであと一歩というところまで迫った。そして今季も3月末の「フォード選手権」で3位に入るなど好調で、ポイントランキングは現在18位につけている。

 先週の「みずほアメリカズ・オープン」では米ツアー初となるホールインワンを達成。明るい話題を追い風に、米国女子ツアー初優勝を狙う。

昨季は米国女子下部ツアーで平均ストローク1位。ロングホールでスコアを稼ぐ原英莉花

 黄金世代の中で最も遅く今季から米国女子ツアーに参戦した原英莉花が序盤戦から好調だ。自身の初戦となった3月の「ブルーベイLPGA」では10位タイ。先々週、先週と2週連続で9位タイに入る活躍を見せておりポイントランキングは現在35位につけている。

 173cmの長身から繰り出す豪快なショットは米国女子ツアーでも大きな武器になっている。日本ツアーではドライビングディスタンス1位に輝いたこともある飛距離は、米国女子ツアーでは現在38位と上位にはきていないが、パー5の平均スコアが4.60と8位に入っており、ロングホールでスコアを伸ばしている。

 黄金世代の中でも最も苦労をして米国女子ツアーの出場権をつかみ取った。2023年、24年の米国女子ツアーの予選会は敗退。2025年は米国女子下部ツアーに参戦して上位に入り、今シーズンの米国女子ツアーの出場権を手にした。

 昨シーズンの下部ツアーでは平均ストロークが69.91と1位に輝くなど、新しい環境での適応力も見せた。シーズン初戦のインタビューでは、「毎週、予選落ちしないで上位に戦い続けられたら優勝という目標も見えてくると思う」と語った原。ルーキーイヤーでの優勝を目指す。

先々週、先週と2週連続で9位タイに入る活躍を見せている原英莉花 【Photo by Kenneth Richmond/Getty Images】

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著者プロフィール

1968年東京都生まれ。法律関係の出版社を経て、1996年にゴルフ雑誌アルバ(ALBA)編集部に配属。2000年アルバ編集チーフに就任。2003年ゴルフダイジェスト・オンラインに入社し、同年メディア部門のゼネラルマネージャーに。在職中に日本ゴルフトーナメント振興協会のメディア委員を務める。2011年4月に独立し、同年6月に(株)ナインバリューズを起業。紙、Web、ソーシャルメディアなどのさまざまな媒体で、ゴルフ編集者兼ゴルフwebディレクターとしての仕事に従事している。

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