【識者2人が徹底試打】キャロウェイ「クアンタム ミニドライバー」はどこがスゴい?前作からの進化点と向いているゴルファーを解説

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ミニドライバーを愛用するクラブフィッターの小倉勇人さんとティーチングプロの石井良介さんが、2026年に発売されたキャロウェイ「クアンタム ミニ ドライバー」を試打。前作「エリート ミニ ドライバー」からの進化ポイントや実打のフィーリング、どんなゴルファーに向いているのかを語り合いました。

ミニドライバー誕生の背景と日本での定着

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小倉:私の大好きなミニドライバーが、今年もキャロウェイから発売されました。これも注文済みです。前作のエリート ミニも購入して散々いじくって、非常にいいものに仕上がりました。今回もちゃんと買いました。なぜなら、いじくり倒すためです。

もともとミニドライバーは、飛距離が出るアメリカのプロから「ある程度の飛距離は出るけど、ボールをきっちり置きに行ける、ドライバーの次にやさしく打てるクラブがほしい」というリクエストで生まれたと言われています。

石井:ドライバーが飛ぶように進化した結果、飛びすぎて使いづらいから飛ばないものを作ってほしい、というのもすごい話ですよね。

小倉:ドッグレッグなどで「ある程度飛ばしたいけど刻みたい、でもスプーンだとシビア」というニーズから生まれたクラブですね。

石井:アメリカツアーを観戦すると、意外とツアープロがミニドライバーを使っていますからね。

小倉:日本のアマチュアにとっては、どちらかというと「曲がらないクラブ」。ドライバーが苦手でとっ散らかったり、縦距離がバラついたりする人たちが、より安定して使えるティーショットギアとして定着しつつあります。

クアンタム ミニドライバーの主な進化点

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石井:今回のクアンタム ミニは、エリートから何が変わったんですか?

小倉:一番はフェースですね。

石井:クアンタムシリーズが搭載する「TRI-FORCEフェース」です。金属のフェースの裏に樹脂を挟んでカーボンを置く構造で、初速も上がるしAIフェースの機能もさらに強化されるのが注目ポイントです。

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小倉:もうひとつがスリーブです。フェアウェイウッドと同じ新しい「オプティフィット4」が搭載されていて、従来のドライバーのスリーブはつけられない。これが私としては一番悲しかったところです。エリートのシャフトがささらないのはとても痛い……。

石井:考え方によっては、ミニドライバーをフェアウェイウッドという扱いでキャロウェイは考えているということですか?

小倉:今回はティーアップせずに下から打つ機能が強化されています。ウェイトの位置やソールのデザインも、抜けがよくなるよう作られていて、後ろの方が低くなっている。ウェイトは2つで調整もできます。長さもエリートより0.25インチ長くなって43.75インチ。

石井:ちょっと飛ばしに振っている感じもあるんですね。

小倉:もうひとつの違いは仕上げです。エリートはマットでしたが、クアンタムはグロスで光って、きれいにカーボン模様が見える。形状はクアンタムの方がやや丸みを帯びていますが、サイズはほぼ同じです。

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石井:前作のエリート ミニを使っていた小倉さんからすると、クアンタム ミニは同じ流れですか、それとも全然違うクラブですか?

小倉:延長線上にはいますけど、その先に「飛距離の匂い」がしています。ミニドライバーは安定した場所に置きに行くクラブですが、「もう少し飛ぶといいな」と考えている人にとって注目のクラブです。

石井:ドライバーが苦手でミニドライバーを買ってみたら安定はしたけど、もう少し飛ばしたいという気持ちは分かります。Ai SMOKEからエリートで飛ぶようになりましたが、さらにひとつ上にいけるかもしれないのが今回の進化ですね。

クアンタム ミニドライバー(ロフト13.5°)を試打

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小倉:自分としてはちょっと短い感じがしますね(※小倉さんは所有のミニドライバーを45インチにカスタムしています)。

ヘッドが大きく感じて、すごく安心感があります。打感はエリートもパンと弾く感じですが、クアンタムはより初速が出るような弾き感を強く感じる。かといって硬いわけではなく、わりと飛ばせる印象があります。

今打っているのは13.5°ですが、私は普段11.5°をマイナスにして10.5°にしています。キャロウェイのミニドライバーはフェースのミス対応に加えてボールが上がる特性があるので、安定感ならロフト多め、ドライバーっぽいライナー性を求めるならロフトを立て気味にした方が飛ばしやすいと思います。

安定して真ん中に行きますね。どうしてくれようかな、いろいろ改造の想像が湧きます(笑)。

石井:改造のね。僕は改造しないで使おうと思っていますけど。

小倉:シャフトぐらいは替えるでしょ?

石井:シャフトは替えると思います。ヘッドが少し大きく感じます。長さが短い分、ヘッドの体積に対して大きく見える。普通の45.5インチでデカヘッドのドライバーよりも安心感がありますね。

打感は、僕はむしろエリートとは違う柔らかさを感じます。当たったあとにエネルギーがフワッと広がっている感じがクアンタムにある。逆にエリートは1点に吸いつくような印象。どっちが初速が出るかは数値を見ないと分かりませんが、コントロールしやすそうな印象はすごくあります。

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石井:ロフト13.5°ですが、鋭い球が続いていますね。

小倉:俺は上がるんだよな、不思議だな。打ち方によってフェースの補正が違うんですかね?

石井:自分が打つとライナー系の球になります。上にというよりは前に、という感じ。

小倉:どんどん距離が伸びていますね。

石井:新しいスリーブでライ角やロフト角を細かく調整できるのは大きいです。ミニドライバーは特に繊細なクラブで、ただ飛べばいいわけではない。コントロールしたいときに合うか合わないかをスリーブで消せるのは、リシャフトの手間はあっても恩恵が大きい。

小倉:進化のための、ユーザー側の痛みですかね。

試打の印象とおすすめのゴルファー

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石井:クアンタム ミニドライバーを試打しましたが、小倉さんの印象はどうですか?

小倉:ミニドライバーに求められる性能が突き詰められた感じがします。

石井:「ミニドライバー」という名前で売れ始めたのが4〜5年前くらいですか?

小倉:5年前くらいですかね。最初は限定発売でしたが、今ではほぼ毎年どこかのメーカーが出す時代になりました。

石井:最初は「本当に使う人いるの?」という声もありましたけど、もう市民権を得ましたよね。

小倉:ドライバーが長いというだけで苦手意識につながったり、長さによってミスの幅が広がっている人はいます。

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小倉:とっ散らかる人は一度こういうクラブを試して、長いものへの苦手意識をとり、安定したスコアを出すというのも上達のきっかけになると感じます。

石井:ティーショットがOBや林に行ってスコアが悪いという人にとって、ミニドライバーがフェアウェイに収まるクラブになるなら、これを一番飛ぶクラブにしてゴルフを組み立てるのもいい選択です。

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石井:さらにドライバーもほしくなったときに、「ミニドライバーはこれで真っ直ぐいくから、これに似た感じのドライバーを作れますか?」と相談する、ひとつのきっかけにもなると思います。

小倉:ゲームチェンジャーとは言わないまでも、自分の中のゴルフに対する姿勢を違う角度で見せてくれるクラブだと思います。長いものが苦手でOBが多いという人は、ぜひ一度試していただきたい。

石井:ロフト多めからね。

小倉:そうですね。ぜひ試してみてください。

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ゴルフメディアで活躍する識者たちが、人気のギアを徹底解説! ドライバーからアイアン、パターといったクラブ一式はもちろん、シューズやウェア、距離計など、ゴルファー必須のあらゆるギアをご紹介していきます。

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