「ポイント譲っても大丈夫?」井上尚弥と中谷潤人が明かした12ラウンドの頭脳戦の内幕
張り詰めた1年間を経て実現した、まさに伝説の1日。試合後の両陣営の声から、この歴史的な一戦の全貌を紐解いてみよう。
序盤の駆け引きと中谷の作戦
試合後の会見で中谷は、「井上選手は学ぶ力がすごく強いので、そういったところで学ばせないといったところで、ああいう戦い方になりました」と明かした。
自らの手の内を明かさないための、高度な頭脳戦であった。一方の井上陣営も、空間を支配しながら冷静に対応していた。父の井上真吾トレーナーは、「前半は逆に尚弥になかなかパンチを当てられなかったんじゃないか。練習通りしっかりできた」と振り返る。
静かな水面下で、両者はすでに激しい火花を散らしていたのである。