次代を担うルーキーたちの現在地と未来

プロ野球12球団の注目ルーキー「開幕1カ月診断」 勢いが止まらない巨人のドラ1左腕、野手で活躍が際立つのは…

新井裕貴(Full-Count)

巨人の竹丸は開幕戦勝利の後も好調を維持し、ハーラートップタイの4勝。ここまで申し分ない働きを見せ、早くも投手陣の柱に 【写真は共同】

 プロ野球の2026年シーズンが開幕して約1カ月が経過した。今季は巨人の竹丸和幸、ロッテの毛利海大が異例の開幕投手に抜擢され、ともに勝利を挙げるなど、新人の活躍が例年以上に目立っている。昨秋のドラフトで指名を受け、即戦力の期待を背負ってプロの門を叩いた新星たちは、ここまでどのようなパフォーマンスを見せているのか。12球団の注目ルーキーたちの活躍度を診断する。
(成績は5月1日時点)

巨人と西武はドラ1とドラ2が揃って躍動

西武のドラ1小島(右)は攻守両面で期待通りの活躍。2位指名の岩城(左)はクローザーを任され、ここまでリーグトップタイの8セーブを挙げている 【写真は共同】

 開幕から最大のインパクトを残しているのが巨人のドラフト1位、竹丸和幸投手(鷺宮製作所)だ。重圧のかかる開幕投手を堂々と務め上げると、そのまま先発ローテーションの柱となった。ここまで5試合に先発して4勝1敗、防御率1.95という圧倒的な成績を残している。投球内容も素晴らしく、社会人出身らしい完成度の高さを見せつけている。首脳陣の期待を大きく上回る、エース級の働きぶりだ。

 巨人ではドラフト2位の田和廉投手(早大)も存在感が光る。開幕から中継ぎとしてブルペンに加わると、ここまで11試合に登板して防御率0.00と安定した投球を披露。強力な投手陣の中で、しっかりと自分の居場所を確保している。

 野手で出色の活躍を見せているのが、西武のドラフト1位・小島大河捕手(明大)。開幕戦のスタメンマスクを任されるなど球団から大きな期待を受け、ここまで21試合に出場して打率.243、2本塁打、4打点をマーク。古賀悠斗捕手と先発を分け合いながらも、扇の要として確かな存在感を見せている。

 西武ではドラフト2位・岩城颯空投手(中大)のフル回転ぶりも目を引く。左のリリーバーとして開幕1軍入りを果たすと、ここまでチーム最多タイの11試合に登板。防御率3.27、8セーブ、1ホールドとブルペンを支える重要な戦力となっている。

楽天の藤原や中日の中西は1軍の舞台で苦しんでいる

オープン戦で鮮烈な印象を残した広島の平川だが、シーズンに入ってからはプロの壁にぶち当たっている印象だ 【写真は共同】

 ロッテのドラフト2位・毛利海大投手(明大)は、巨人の竹丸と同じくルーキーながら開幕投手の重責を担い、見事にプロ初勝利を飾った。ここまで4試合に先発し1勝1敗、防御率4.58。4月下旬に登録を抹消されたが、シーズン序盤のロッテを支えたことは間違いない。

 また、日本ハム3位の大塚瑠晏内野手(東海大)も評価していいだろう。チームの新人一番乗りで1軍に昇格し、しっかりと出場機会を得ている。

 一方で、1軍の舞台で苦しんでいる選手たちもいる。楽天のドラフト1位・藤原聡大投手(花園大)は、開幕ローテーション入りを果たして3試合に先発したものの0勝2敗、防御率6.75とプロの洗礼を浴びている。

 中日ドラフト1位の中西聖輝投手(青学大)は2試合に先発したが防御率は5.23。ファームでは13イニングで失点ゼロと無双状態だけに、真価を1軍で発揮する日を待ちたい。同じく中日のドラフト2位・櫻井頼之介投手(東北福祉大)は、開幕2試合目の広島戦で先発を任されて7回1失点の堂々たるデビューを果たした。しかし以降は打ち込まれる場面が目立ち、失点を重ねる登板が続いている。ここまで防御率は6.52だ。

 野手では、オープン戦で最多安打を記録した広島のドラフト1位・平川蓮外野手(仙台大)が苦戦気味だ。開幕直後に守備で負傷して離脱し、復帰後も継続して起用されているものの打率.200、0本塁打、5打点と自慢の打撃でアピールしきれていない。

 DeNA勢も苦しいスタートとなった。ドラフト3位・宮下朝陽内野手(東洋大)は9試合に出場して打率.120、1本塁打。また、ドラフト4位の片山皓心投手(Honda)は1試合の登板で、2回2/3を投げて7失点(防御率23.63)と炎上して登録抹消と屈辱を味わった。日本ハムのドラフト1位・大川慈英投手(明大)も1軍登板を果たしたものの、2試合で防御率27.00と苦戦している。

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