絶対女王の優勝スピーチと重なる「1970年の自作ヤーデージブック」の記憶… 樋口久子さんのシェブロン選手権最終日レビュー
1977年に全米女子プロ選手権で男女を通じて日本勢初の海外メジャー制覇を達成し、今大会ではU-NEXTのライブ配信で解説を務めた樋口久子さんが、大会を総括する。
「短いパットを外しても」優勝スピーチに込められたものとは
彼女は特にセカンドショットが良かったです。グリーンを外す回数が少なくて、バーディーチャンスを多くつくっていた。それがこの好スコアにつながったのだと思います。
優勝決定直後のフラッシュインタビュー、そして表彰式でのスピーチでも「ショートパットを外しても、メジャーで勝てるというのを、この大会をみている子どもたちにも知ってほしい」と繰り返していました。
確かに今日も、昨日もショートパットを外す場面がありました。でも「それでも勝てる」と誇っているわけではなく、コースマネジメントの大事さを語っているのかなと感じました。
ここのコースは周囲と比べて台座のように高くなっている「砲台グリーン」が多い。ピンが端に設定されると、ショットが少しでもショートサイドに外れると、ボールは傾斜を転がって大きく外れてしまう。
そういった攻め方のメリハリはあったと思います。こういう砲台グリーンの難コースを攻略するためのゲームプランがしっかりしていたので、多少ショートパットが外れても揺るがなかった。
加えて、ゴルフには精神的な要素も関わってきます。今週はずっと、姉でプロゴルファーのジェシカさんと息子さんをはじめとした家族、親戚がそばにいました。
何よりの支えでしょうし、一緒に過ごす時間の中で、おそらく気分転換もできていたことでしょう。