わずか36分の試運転で大一番に挑む久保建英 国王杯決勝で「より良い感触」は戻っているか?
前回優勝時はサポーターと喜びを分かち合えず
現時点ではA・マドリーの優位を予想する声が圧倒的だ。これまで国王杯の決勝に19回進出したA・マドリーは、バルセロナ(32回)、アスレティック・ビルバオ(24回)、レアル・マドリー(20回)に次ぐ10回の優勝経験を持っている。
一方のソシエダは過去8回決勝に進出して、優勝は3回。最後にタイトルを獲得したのは19-20シーズンで、とりわけ敵地サンティアゴ・ベルナウでの準々決勝でR・マドリーを4-3で下した激闘は、いまだ記憶に新しい。
ただ、Covid-19(新型コロナウイルス)の世界的流行によって、アスレティックとの決勝が行われたのは、準決勝から約1年後の21年4月。しかも無観客試合だったため、ソシエダは1-0で勝利してチャンピオンになったものの、歓喜の瞬間をサポーターと分かち合うことができなかった。
久保がソシエダに移籍してきたのは、その翌年の22年だ。彼にとっては今回の国王杯が、ソシエダの選手として、さらにはプロキャリアにおける初めてのファイナルとなる。
「勝って、みんなと一緒に喜べることを願っている」
久保の願いは、前回の優勝を思う存分に祝うことができなかった、すべてのソシエダ・サポーターの願いでもあるのだ。
A・マドリーにはCL準々決勝のダメージが
敵将ディエゴ・シメオネと比較すれば、大舞台での経験値で見劣りするのは確かだ。しかしA・マドリーは今回、バルサとのチャンピオンズリーグ準々決勝第2レグ(4月14日/1-2で敗れたものの、2戦合計3-2で準決勝に進出)を終えてから、48時間で心身ともに回復し、国王杯決勝に臨まなければならない。
バルサを倒しての4強入りは大きな自信となったに違いないが、それでもA・マドリーには、まさしく死闘と言えた準々決勝第2レグのダメージが少なからず残っているはずだ。これに対してソシエダは、じっくりと1週間をかけて準備を整えられるというメリットがある。そのメリットを活かせば、下馬評を覆すことは十分に可能だろう。
今週末はラ・リーガも休止となり、スペイン中の視線がこのファイナルに注がれる。当日の天気は真夏日になるとの予報。ピッチ上でも熱い戦いが繰り広げられるに違いない。果たして久保は、ソシエダの新たな歴史の1ページにその名を刻めるだろうか。122回目の国王杯ファイナルが、間もなくキックオフの時を迎える。
(企画・編集/YOJI-GEN)
※フォローすると試合の情報などを受け取ることができます。(Yahoo! JAPAN IDでログインが必要です)
詳しくはこちら