連覇マキロイから見える「マインドセット」の重要性とは 佐藤信人のマスターズ最終日レビュー
全体的には「マキロイらしさ」満載ではあったと思います。
2日目終了時点で6打のリードをつくりながら、それを3日目ですべてはき出して、さらに最終ラウンドの中盤では2打のビハインドまで後退した。
そして、去年のプレーオフの際のエピソードが想起されました。
マキロイは去年、最終日の最終ホールでボギーを打って、逆にバーディーを挙げてきたジャスティン・ローズとのプレーオフに持ち込まれた。
流れ的にもメンタル的にも、マキロイのほうが不利な状況とみられましたが、そこでキャディのハリー・ダイアモンドがかけた言葉が、話題をさらいました。
たとえ大きく後退しても…昨年の「至言」今年もプラスに?
そんな言葉です。マキロイが平静を取り戻し、プレーオフに勝てたひとつの要因とされていました。
たしか本人も会見で、その一言が大きかったと語っています。
今回もその言葉をあてはめることができたのかなと。
6打リードが帳消しになって、首位と2打差まで後退したとて。
この大会が始まる前に「サンデーバックナインで首位と2打差につけていられるよ」と言われていたら、うれしかったんじゃないの?という感じで。
必ずバーディーを取りたい2番パー5が取れず、直前の4番パー3で短いパットを外してダブルボギーを喫した。
同組のキャメロン・ヤングにリードを許す展開の中で、6番でさらにボギーを重ねた。
苦しい展開も予感させたのですが、直後にヤングも続くようにボギーをたたいたんですよね。
マキロイからすると、ヤングがボギーに付き合ってくれたことで「あ、これでもまだ2打差なんだ」と思えたんじゃないかなと想像します。
大声援受ける去年のグッドルーザー、痛恨の3パット
10番パー4までは非常にいいゴルフ。7、8、9番と連続バーディーを取った時点で、テレビ解説の宮里優作プロも「ゾーンに入っている」と語っていましたね。
確かにそういう感じがありましたが、ゾーンに入る感じというのはそう長く続くものではない。
終盤に来るであろう勝負どころに対して、少し早すぎるかもとは思いました。
12番パー3のアプローチのミスも仕方ないかなとみていましたが、痛恨だったのは13番パー5ですね。
ピンの根元に突き刺すようなスーパーショットから、イーグルパットが決まるどころか3パット。
せめてバーディーを挙げられていたら、もう少しマキロイに重圧をかけることができて、試合展開も違ったんじゃないかなと思います。