松山英樹、初日で見えた優勝の"フラグ"とは…? 歴史的なグリーン硬度に選手も驚く「マスターズ」第1Rレビュー
優勝した年と同じ?松山英樹に吹く「追い風」とは
ボギー2つも、むしろダブルボギーになりそうなところを耐えたもの。入ってないパットもあるし、思ったようにアイアンも付いてないんでしょうけど、それでもイーブンパーにまとめたっていうのがさすがだし、明日以降につながる。最終18番も難しい奥からのアプローチを寄せてパーセーブしていましたが、まさに世界最高クラスのショートゲーム技術だなと。
2021年は松山プロが優勝した年です。グリーンが硬くなればなるほど、そこを捉えるアイアンの精度、技術が問われますが、彼はそこにとても長けている。あとはやっぱり、グリーン周り。素晴らしいアイアンを打ち続けられるトッププレーヤーであっても、この状況ではグリーンをこぼれることも当然増えるので、いつも以上にグリーン周りからのアプローチ精度が問われることになります。
松山プロのアプローチ技術は、今や世界中の選手がお手本にするレベル。今季のPGAツアーでもリカバリー率(パーオンできなかったホールのうち、パー以下でホールアウトする割合)で1位にも立っています。そういうあたりから、僕は今年のコンディションは松山プロ向きだと考えます。明日以降がとても楽しみです。
“初見殺し”のマスターズ、今年は初出場組にも好機?
大本命のシェフラーは、2022年は直前にツアーで3勝、2024年は2勝と勝ちまくった流れでマスターズに入って優勝しましたが、今回は子どもが生まれた関係で直前の大会を休んでいます。とても調子が良かったコリン・モリカワも背中をケガしてしまっていますし、マキロイも腰に不安を抱えている。この流れは、今までにないサプライズ優勝者が出ることにつながるのかも、と思ったりしています。
今年は初出場の中にかなりいい選手がいるんですよね。例えばクリストファー・ゴッターアップ。2月には松山プロにプレーオフで競り勝つなど、ツアーでもう4勝もしている選手です。それからジェイコブ・ブリッジマン、ベン・グリフィンなども、ツアー優勝も経験している実力派です。僕は特にゴッターアップとブリッジマンに注目しています。小技やパットがかなりうまい。
しかもラームに至っては、優勝した年のキャディ番号が「49」だった、とか。そういうサイドストーリー的なものがつながったりするのも、マスターズの魅力なのかなと。
ゼラーさんはバレステロスみたいな象徴的なキャラクターではないですけど、マスターズを初出場で勝ったのは間違いなく歴史的な偉業だと思います。その方が天に召されたタイミングで、今年そういうことが起きたりしたら…。そんなあたりに思いをはせるのも、マスターズを楽しむひとつの方法かなと思います。