木下稜介が2位Tで約2,768万円獲得! 躍動する日本勢、その進化の理由とアジアゴルフ急成長の背景
昨年は、比嘉一貴がアジアンツアーで2勝を挙げ年間王者に輝き、浅地洋佑が高額賞金大会のシンガポールオープンで優勝するなど、近年日本人選手のアジアンツアーの活躍が目立つ。その理由を探ってみた。
「海外への適応力と英語で引け目を感じなければ、日本人も活躍できる」浅地洋佑が語るアジアでの手応え
ほかの日本人選手が海外でも通用すると思うかと尋ねると、「日本人選手の中には、高いレベルでプレーする人が多い」としたうえで、「言葉は話せない人が多いが、それに対して引け目を感じなければ活躍できると思う」と語り、環境や言語の壁を乗り越えてきた自身の経験の重みをうかがわせた。
アジアのベテラン記者は日本人選手の意識の変化が成長の理由と語った
コー氏は、「日本ツアーの選手は他の国の試合をあまり経験できないが、比嘉や浅地はアジアのさまざまな国の環境でプレーしてきた。その経験こそが、彼らがアジアで勝てるようになった理由」と海外での実戦経験が、対応力と結果に直結しているという見方を示した。さらに日本の若い世代について、「海外滞在時にテクノロジーをうまく取り入れることで、以前の世代に比べてより良いパフォーマンスが発揮できるようになっているかもしれない」と分析した。
加えて、言語面での意識の変化にも触れた。「英語でコミュニケーションを取ろうとする選手が増えていることも大きい。中島啓太はインドで優勝した際、英語で優勝インタビューに応じていた」と分析した。
さらに、日本についても詳しいコー氏は最近の日本の育成環境の変化についても言及。「(アマチュアが所属する)日本のナショナルチームはトレーニング方法など多くの面で国際化が進んでいる。そこも以前との大きな違いだと思います」と話し、若い世代が育ってきた日本のゴルフ環境自体が変わってきたことが、国際舞台で活躍できる選手の創出にも繋がっているのではと話してくれた。
アジアのトップに立てたのは飛距離アップが大きな要因と語った比嘉一貴
アジアンツアーの比嘉のドライビングディスタンスデータをチェックすると、2024年の287.87ヤードから2025年は298.82ヤードでデータ上でも大幅に飛距離アップしている。
クラブ選択の変化は、そのままプレーの質の向上につながった。「ショットで引けを取らなくなり、セカンドでチャンスメイクができるようになった」と、アジアの頂点に立てた理由を明確に示した。
日本人選手と海外選手の実力差の大きな要因の一つは飛距離か?
もちろん飛距離だけがトップに立つための絶対条件ではない。昨年、アジアンツアーの年間王者となった比嘉のドライビングディスタンスは56位だが、フェアウェイキープ率9位、パーオン率9位など他でカバーしてトップに上り詰めた。