賞金総額は約3億2,000万円! LIVゴルフ選手も出場、日本開催アジアンツアーとは?

北村収

今季LIVゴルフに参戦している浅地洋佑 【Photo by Thananuwat Srirasant/Getty Images】

 アジアンツアーの「インターナショナルシリーズ・ジャパン」が、4月2日から5日まで千葉県のカレドニアンゴルフクラブで開催される。賞金総額は約3億2,000万円、優勝賞金は約5,760万円(36万ドル)と、そのスケールは日本ツアーのトーナメントを上回り、国内外の強豪がしのぎを削るハイレベルな戦いが期待される。

9試合で約33億6,000万円(2,100万ドル)!LIVゴルフの出場権もかかったインターナショナルシリーズとは?

 アジアンツアーの「インターナショナルシリーズ」はLIVゴルフとの提携により2022年に創設。各大会の賞金総額は約3億2,000万円(200万ドル)、最終戦は約8億円(500万ドル)という高額賞金で実施される。昨季は全9試合が行われ、総額では約33億6,000万円(2,100万ドル)に達した。アジアだけでなく、世界各国からトッププレーヤーが集うシリーズだ。

 高額賞金以外でも選手にとって魅力的なポイントがある。年間ランキング上位者には、世界の強豪が参戦しているLIVゴルフへの出場権が付与されるのだ。

日本ツアーの賞金王以上の金額を今年すでに稼いだLIVゴルフの浅地洋佑が出場

 2025年シーズンのインターナショナルシリーズランキング2位の資格で、今季LIVゴルフに参戦している浅地洋佑が、「インターナショナルシリーズ・ジャパン」に出場する。今年のLIVゴルフは5試合が実施されているが、賞金約1億3,700万円(856,750ドル)を獲得。すでに昨年の日本ツアーの賞金王の獲得金額(1億2,023万円)を上回っている。

 ただ、浅地にとってLIVゴルフの魅力は賞金だけでない。「インターナショナルシリーズ・ジャパン」のメディアデーでオンライン会見に登場した浅地は、「(LIVゴルフは)とにかく楽しい。レベルの高い選手たちと一緒にできていることは幸せです」と感想を語った。世界最高レベルの選手たちと競い合う環境そのものが、プロゴルファーにとってかけがえのない経験となっている。

 また、浅地以外にもLIVゴルフから、ピーター ユーライン(米国)、サム・ホースフィールド(英国)など実力者たちも参戦を予定している。世界の第一線でしのぎを削るトッププレーヤーたちが日本に集結し、ここでしか見られないハイレベルな攻防が繰り広げられる。

LIVゴルフに復帰を目指す香妻陣一朗とアジアンツアー年間王者の比嘉一貴も参戦

LIVゴルフリーグへの復帰を目指す香妻陣一朗 【©アジアンツアー】

 LIVゴルフリーグへの復帰を目指す香妻陣一朗も、「インターナショナルシリーズ・ジャパン」に出場する。昨年、一昨年と2シーズンにわたりLIVゴルフでプレーし、2025年のLIVゴルフ・ダラスでは2位に入った。メディアデーに出席した香妻は、LIVゴルフでの日々を「自分のレベルもすごく上がったと思っています」と振り返り、ダラスでのプレーオフ敗戦については「あのメンツでプレーオフをして負けましたけど、勝てるような展開でもあったので、そこはすごく自信になっています」と語った。今季はインターナショナルシリーズのランキングを通じて、再びLIVゴルフ戻る道を切り開く構えだ。

 また、2025年シーズンに日本人として初めてアジアンツアーの年間ランキング1位に輝いた比嘉一貴も出場。2022年の日本ツアー賞金王でもある比嘉は、安定したショット力と勝負強さで優勝を狙う。

2025年アジアンツアーの年間ランキング1位に輝いた比嘉一貴 【©アジアンツアー】

日本ツアー賞金王の金子駆大など、日本ツアーの強豪選手も参戦

 開催国である日本ツアーからは、2025年賞金王の金子駆大をはじめ実力者が顔を揃える。選手会長の阿久津未来也、昨年、最後まで賞金王争いを繰り広げた賞金ランキング2位の生源寺龍憲、通算21勝のベテラン池田勇太、日本オープン歴代チャンピオンの岩﨑亜久竜が名を連ねる。さらに、蟬川泰果、河本力、木下稜介、堀川未来夢、米澤蓮、小平智、今平周吾、岩田寛らが参加予定。また、2025年日本アマチュア選手権チャンピオンの佐藤快斗の出場も決まった。

 日本ツアーを代表する選手たちが、LIVゴルフやアジアンツアーの選手とどのような勝負を演じるかも見どころだ。

今年も最終ホールでは音楽が鳴り響く!?家族で楽しむ新時代トーナメント

 日本での開催は2年目を迎える「インターナショナルシリーズ・ジャパン」。昨年、日本のゴルフファンにとって斬新だったのは18番ホールの演出だ。選手がプレーする中でも、大型スピーカーから音楽が流れ続けた。静寂が常識とされてきた日本のゴルフトーナメントにおいて、この光景は新鮮だった。

 大会の特徴である“競技とエンターテインメントの融合”は今年も継続される。メディアデーのオンライン会見に出席したインターナショナルシリーズ最高責任者ラルフ・シン氏は、「家族で過ごせるトーナメントにしたい」と大会のビジョンを語った。ゴルフだけでなく、食事や音楽を含めた体験全体を楽しめる場を目指しているという。「ゴルフのファンだけでなく、プレーしない方々にも楽しんでもらえる環境づくりを心がけたい」と会場には昨年に続き飲食ブースやエンターテインメントが用意される。

昨年大会では選手がプレー中も、18番グリーン近くのスピーカーからは音楽が流れ続けた 【北村収】

 なお、初日(木)と2日目(金)は入場無料。3日目(土)と最終日(日)は各日5,000円に設定されている。4歳以下は4日間を通じて無料となっており、家族で会場に足を運びやすいのも、この大会の魅力といえそうだ。
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著者プロフィール

1968年東京都生まれ。法律関係の出版社を経て、1996年にゴルフ雑誌アルバ(ALBA)編集部に配属。2000年アルバ編集チーフに就任。2003年ゴルフダイジェスト・オンラインに入社し、同年メディア部門のゼネラルマネージャーに。在職中に日本ゴルフトーナメント振興協会のメディア委員を務める。2011年4月に独立し、同年6月に(株)ナインバリューズを起業。紙、Web、ソーシャルメディアなどのさまざまな媒体で、ゴルフ編集者兼ゴルフwebディレクターとしての仕事に従事している。

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