識者が選ぶセンバツのベストナイン 新基準の金属バット3年目の春は打撃で目立つ選手が多かった
フォームを変えて格段にスピードが増した門倉
そんななかで北口晃大(八戸学院光星/3年)、黒川凌大(花咲徳栄/3年)、龍頭汰樹(神村学園/3年)なども力を発揮したが、1人を選ぶのであれば門倉昂大(専大松戸/3年)になるだろう。初戦で北照から4安打完封勝利を挙げると、続く九州国際大付戦でも4回1/3のロングリリーフを無失点と好投。さらに準々決勝では、昨秋の関東大会で敗れた山梨学院を相手に自責点0の1失点完投とリベンジを果たした。
少し肘を下げたフォームにしたことでスピードが格段にアップ。上手く力を抜いて投げられていて、終盤になっても球威が落ちず、制球も乱れない。秋からの成長という意味で最も驚かされた選手である。
左投手は杉本真滉(智弁学園/3年)と最後まで迷ったが、インパクトの強さから川本晴大(大阪桐蔭/2年)を選んだ。
初戦の熊本工戦では14奪三振完封。192センチ・95キロの恵まれた体格から投げ込むストレートは、分かっていてもなかなか打ち返すのが難しい。制球は多少アバウトでも、四球から自滅するようなこともなく、準々決勝の英明戦では緊迫した場面でのリリーフでも力を発揮した。
角谷の捕球と送球は高校生トップクラスだ
杉本の140キロ台中盤のストレートをしっかりミットを止めて捕球できるキャッチング、素早い動きで正確に投げられるスローイングは、いずれも高校生ではトップクラス。打撃もコースに逆らわず広角に打てるのが持ち味で、初戦の花巻東戦では3安打4出塁とトップバッターとして見事な活躍を見せた。