ドラ1新人は? 大砲の復活? MLB帰りの右腕は? 中田翔がセパ12球団トピックスを〇か×か大胆予想!

大利実

今年期待の新戦力についても中田氏は打者目線で語ってくれた 【撮影:スリーライト】

 いよいよ、2026年のプロ野球が開幕する。今年のペナントレースの行方や各チームの主力選手の動向に注目が集まるこの時期に、かつて打点王に三度輝き、長く日本ハム、巨人、中日の主砲として活躍してきた中田翔氏に直球質問をぶつけた。テーマは、12球団それぞれに用意したトピックに対し、△なしで○か×かを選ぶ「〇×予想」。優勝争いの行方、ブレークが期待される選手、主力の復活など、ファンも気になるポイントについて率直に答えてもらった。豪快な打撃で球界を代表するスラッガーとして活躍してきた中田氏の視点から、今季のプロ野球を占う。

阪神:ドラ1新人立石正広がレギュラーに定着する

中田氏の予想「〇」

――3球団が競合した立石正広選手。レフトでの起用が濃厚ですが、レギュラーに定着するでしょうか。

 「〇」です。体が万全になれば、ドラフト1位ということもあって、積極的に起用されるはずです。主力がほぼ固定されていますが、レフトはまだ流動的なところがあります。

――レギュラー獲得のカギは何でしょうか。

 対応能力ですね。前半戦に結果が出ても、配球を研究されるなどして、後半戦は二軍でプレーする若手を何人も見てきました。うまくいかないときにフォームを変えるか、考え方を変えるか、あるいは自分が大事にしていることを貫くか。ピッチャーのレベルの高さを考えると、2割6分以上で二けた本塁打を打てば、十分に合格でしょう。

DeNA:主将復活の筒香嘉智、昨年後半の勢いで本塁打王を獲得する

オープン戦好調の筒香嘉智の打撃を中田氏はどう見るか? 【写真は共同】

中田氏の予想「〇」

――2024年途中から復帰した筒香嘉智選手。昨年は8月以降の33試合で14本。2016年以来の本塁打王獲得はなるでしょうか。

 「〇」です。昨年、二軍での調整期間に何かをつかんだのではないでしょうか。良かったときのバッティングに戻ったのは、間違いありません。

――何本が目標になるでしょうか。

 30本でしょうね。ライバルは佐藤輝明選手。甲子園に比べると、横浜スタジアムはホームランが出やすい。その点でも、筒香選手に有利な要素はあるのではないでしょうか。

巨人:リチャードが岡本和真の穴を完全に埋め、30本塁打を放つ

中田の予想「×」

――2025年5月にソフトバンクから巨人に移籍したリチャード選手。今季は岡本和真選手の穴を埋めることはできるでしょうか。

 残念ながら「×」です。個人的には期待していますが、岡本選手の穴を完全に埋めるかとなると難しい。期待をかけすぎるのは、リチャード選手にとっても酷だと思います。

――中軸よりも、六番や七番で思い切りバットを振ったほうがいいタイプでしょうか。

 まずは、毎年20~30本を打てる実力をつけることです。今年は攻め方も厳しくなるでしょう。真のレギュラーになるために、クリアすることはたくさんあります。オープン戦で死球を受け骨折してしまったことは残念ですが、しっかりと直して戻ってきてほしいですね。

中日:テラス効果で9年ぶりのチーム本塁打数3桁に到達する

中田氏の予想「〇」

――バンテリンドームに「ホームランウイング」が新設されました。2017年以来の100本超えはなるでしょうか。

 昨年が83本でしたのでプラス17本以上と考えれば、さすがに「〇」だと思います。昨年までは外野フェンス手前のフライだった打球がホームランになる。メンタル的にも、「飛ばしてやろう」と思わなくてもいいわけです。逆方向であっても、アジャストすればスタンドに入ります。

――中田さんの現役時代にもあれば……と思いますか。

 札幌ドームでプレーしているときから、「ホームランテラスを作ってほしい」と交渉していました。特に期待したいのは、細川成也選手。体が強く、天性の飛ばす力を持っていて、探求心や向上心にも優れている。30本をクリアして、本塁打王争いに加わってほしいです。

広島:ドラ1平川蓮がレギュラー獲得、新人王を獲得する

広島期待のルーキー・平川蓮。中田氏の評価は? 【写真は共同】

中田氏の予想「〇」

――スイッチヒッターの平川蓮選手がレギュラーを獲得し、新人王を獲得するでしょうか。

 大学日本代表でも活躍していたと聞いています。レギュラーを獲るかではなく、獲らなければいけない立場と言えるでしょう。プロ野球を盛り上げてもらう意味でも、若手の活躍は必要になります。立石選手らと、ハイレベルな新人王争いを期待したいです。

――ルーキーが活躍しやすい球団の雰囲気はあるものですか。

 それはあると思います。若手がのびのび活躍できる雰囲気は大事ですね。日本ハムは先輩方がそうした雰囲気を作ってくれていて、自分自身も色を出すことができました。

ヤクルト:奥川恭伸投手が規定投球回をクリアし、二桁をマークする

中田氏の予想「〇」

――高卒2年目に9勝を挙げた奥川恭伸投手ですが、右ヒジのケガなどもあり、まだ規定投球回をクリアしたことがありません。規定投球回に達し、二桁勝利となるでしょうか。

 ヤクルトとしては、奥川投手に先発の柱として頑張ってもらわないと、なかなか厳しいと思います。期待を込めて、「〇」にします。

――活躍のカギはどこにあるでしょうか。

 奥川投手の良さはストレート。現役時代に何度か対戦していますが、ストレートで押していけるときは、調子がいいときだと思います。近年は変化球に頼り過ぎている感じもあるので、ストレート主体のピッチングをもう一度見せてほしいですね。

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著者プロフィール

1977年生まれ、横浜市出身。大学卒業後、スポーツライター事務所を経て独立。中学軟式野球、高校野球を中心に取材・執筆。著書に『高校野球界の監督がここまで明かす! 走塁技術の極意』『中学野球部の教科書』(カンゼン)、構成本に『仙台育英 日本一からの招待』(須江航著/カンゼン)などがある。現在ベースボール専門メディアFull-Count(https://full-count.jp/)で、神奈川の高校野球にまつわるコラムを随時執筆中。

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