週刊ドラフトレポート2026

センバツ最注目の2人!“ドラ1”の呼び声高い名門エース、二刀流の可能性秘めた超大型右腕

西尾典文

センバツ最注目の織田翔希(左)と菰田陽生(右) 【撮影:西尾典文】

 2026年秋に行われるドラフト会議に向けて、年間400試合以上のアマチュア野球を観戦し、ドラフト中継番組では解説も務めるベースボールライター西尾典文さんが、有望なアマチュア選手を毎週レポートします。

 今回は3月19日に開幕する選抜高校野球で注目を集める二人の投手を取り上げます。

「高校生投手の目玉的存在!メジャーも熱い視線を送る本格派右腕」

1位指名の呼び声も高い横浜の織田 【撮影:西尾典文】

織田翔希(横浜 3年 投手 186cm/76kg 右投/右打)

【将来像】力強さも備えた岸孝之(楽天)
長いリーチを生かした腕の振りと、指先の感覚の良さは岸とイメージが近く、さらに力強さも加わった印象

【指名オススメ球団】DeNA
チームの柱となりそうなスケールの大きいエース候補が必要なチーム事情から

【現時点のドラフト評価】★★★★★
複数球団の1位入札濃厚

 例年以上にドラフト候補となりそうな選手が多い今年の高校生だが、投手で目玉となりそうなのが横浜の織田翔希だ。中学時代は北九州市立足立中学の軟式野球部でプレーしており、当時から140キロを超えるスピードをマークして話題となっていた。横浜でも入学直後から公式戦で登板すると、1年秋には投手陣の一角に定着。昨年春の選抜でも1回戦の市立和歌山戦でいきなり最速152キロをマークするなど5試合全てに登板し、チームの優勝に大きく貢献した。

 昨年秋は春、夏とフル回転した疲れもあってか調子が上がらず、チームも関東大会の準々決勝で専大松戸に敗れている。この試合、織田はリリーフで6回から登板し、立ち上がりに2本のヒットを打たれて貴重な追加点を奪われた。ストレートの最速は151キロをマークしたものの、3イニングを投げて3四球と制球に苦しみ、明らかに本調子ではなかった。

 しかしその後は十分な休養とトレーニングを積めたこともあってか復調。秋季大会後の練習試合では自己最速となる154キロもマークしている。

 最後に織田のピッチングを実際に見ることができたのは11月29日に行われた京都国際との練習試合だった。5回のワンアウト二塁の場面でマウンドに上がると、先頭打者を三球三振、続く打者をショートゴロに打ちとり無失点でピンチを脱出。その後も不運な当たりの内野安打こそ打たれたものの、2回2/3を投げて被安打1、四死球0、5奪三振で無失点と圧巻の投球を見せたのだ。ストレートの最速は関東大会の専大松戸戦と同じ151キロだったが、アベレージのスピードと精度はその時よりも明らかに上で、改めてその能力の高さを感じさせた。

 織田の魅力は何といってもその豪快な腕の振りと、リリースの感覚の良さにある。高めのボールはもちろんだが、低めも勢いが落ちることなく、打者が低いと思って見送ったようなボールがそのままストライクとコールされることも多い。また1球大きく外れるようなボールがあっても、次にはしっかり修正することができており、京都国際戦でもストライク率は70%を超えていた。

 秋の時点で既に1位指名の呼び声も高いが、最終学年で注目したいのはスタミナ面と変化球だ。体つきはまだ細身で、長いイニングを投げるとどうしても出力が落ちる場面も目立つ。また変化球もカーブ、チェンジアップの緩いボールは早くから上手く操っていたが、スライダー、フォークなどの速い変化球はまだ精度も質も発展途上という印象を受けた。3度目となる甲子園ではこのあたりの成長度合いに注目してもらいたい。

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著者プロフィール

1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究し、在学中から専門誌に寄稿を開始。修了後も主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間300試合以上を現場で取材し、AERA dot.、デイリー新潮、FRIDAYデジタル、スポーツナビ、BASEBALL KING、THE DIGEST、REAL SPORTSなどに記事を寄稿中。2017年からはスカイAのドラフト中継でも解説を務めている。ドラフト情報を発信する「プロアマ野球研究所(PABBlab)」でも毎日記事を配信中。

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