識者が選ぶセンバツの注目選手15人 横浜の織田翔希を筆頭に好投手が目白押しで2年生にも大型サウスポーが…

西尾典文

スーパー1年生と騒がれた逸材が、2年春のセンバツ優勝、2年夏の甲子園ベスト8と実績を重ねながら成長。横浜の春連覇はエース織田の出来次第か 【YOJI-GEN】

 3月19日に開幕する第98回選抜高校野球で、見逃し厳禁の選手は誰か? ここでは高校野球に精通する西尾典文氏に、今大会の注目プレーヤー15人を厳選してもらった。春連覇を狙う横浜のエース織田、昨夏の甲子園を制した沖縄尚学の末吉など好投手が目白押しで、山梨学院の二刀流・菰田を含めて15人中10人がピッチャーという顔ぶれとなった。

※リンク先は外部サイトの場合があります

織田翔希(横浜/3年/投手)

 名実ともに世代ナンバーワンの呼び声高い本格派右腕。昨春のセンバツは5試合すべてに先発してチームの優勝に貢献し、夏の甲子園でも2完封をマークした。

 細身だが、長いリーチを生かした鋭い腕の振りから繰り出すストレートはコンスタントに150キロに迫る。リリースの感覚が抜群で、制球力も高い。カーブ、チェンジアップなど緩急の使い方は上手いだけに、速い変化球がどこまでレベルアップしているかが注目ポイントとなる。

※リンク先は外部サイトの場合があります

菰田陽生(山梨学院/3年/投手兼内野手)

昨秋の関東大会決勝は3番・一塁で出場し、5安打3打点の大暴れでチームの3年ぶりの優勝に貢献。「ネクスト大谷」にはメジャーも注目する 【写真は共同】

 攻守に日本人離れしたスケールを誇る超大型選手。投げては昨春のセンバツで短いイニングでの登板ながら最速152キロをマークし、続く春の関東大会ではストレートのみで8者連続三振の離れ業をやってのけた。腕が遅れる独特のモーションで、打者から見るとタイミングが取りづらい。

 打撃も圧倒的な長打力を誇り、秋の関東大会ではバックスクリーンへ運ぶ一発も放っている。課題だった確実性も向上してきた印象だ。選手としてのタイプ、特長は大谷翔平とは少し異なるものの、二刀流の可能性も大いに感じさせる選手であることは間違いない。

※リンク先は外部サイトの場合があります

吉岡貫介(大阪桐蔭/3年/投手)

最速153キロの直球を投げ込む本格派だが、スライダーやチェンジアップも効果的に操る。昨秋の公式戦は6試合で34回を投げ、防御率は0・53 【写真は共同】

 ストレートに関しては織田、菰田にも引けをとらない本格派右腕。公式戦デビューは2年夏と遅かったものの、いきなり150キロ台を連発してスカウト陣を驚かせた。上背はないが、指のかかりの良さが抜群で、打者の手元でホップするような球筋が持ち味だ。

 昨年の秋からは背番号1を背負い、先発としてもしっかり結果を残した。初めて立つ甲子園のマウンドで実力を十分に発揮できれば、高校からのプロ入りも見えてくるだろう。

※リンク先は外部サイトの場合があります

末吉良丞(沖縄尚学/3年/投手)

34回39奪三振、自責点4という快投で、昨夏の甲子園優勝の原動力となった高校生ナンバーワン左腕。疲労の影響で不調に終わった昨秋から復調しているか 【写真は共同】

 実績という意味では高校生ナンバーワンのサウスポー。昨夏の甲子園では先発、リリーフとフル回転の活躍でチームを優勝に導くと、続くU18W杯にも2年生で唯一選出され、準優勝に大きく貢献した。

 たくましい下半身を生かした安定感のあるフォームで、両サイドに140キロ台中盤のストレートと鋭く変化するスライダーを投げ分ける。昨秋は夏の疲れもあってわずかな登板に終わっただけに、春は完全復調した姿を見せてもらいたい。

※リンク先は外部サイトの場合があります

杉本真滉(智弁学園/3年/投手)

 近畿地区では早くから評判となっていた本格派サウスポー。1年秋から不動のエースに定着すると、昨秋は公式戦47回2/3を投げて68奪三振、防御率1.13を記録してチームをセンバツ出場に導いた。

 バランスの取れた体格から投げ込む145キロを超えるストレートは威力十分で、ストライクゾーンで勝負できる。1試合を投げ切るスタミナも十分だ。今大会の初戦で、花巻東の強力打線に対してどんなピッチングを見せてくれるだろうか。

※リンク先は外部サイトの場合があります

徳丸凛空(崇徳/3年/投手)

 安定感抜群のサウスポー。昨秋の中国大会では4試合すべてを1人で投げ切り、33イニングで1失点という抜群の安定感でチームを優勝に導いた。

 ストレートは140キロ前後ながら、右打者にも左打者にもしっかり内角を突くことができ、制球力の高さが光る。スライダー、チェンジアップなど変化球の精度も高く、走者を背負ってから崩れない点も持ち味だ。この冬を経てストレートの勢いが増していれば、より攻略は難しくなるだろう。

※リンク先は外部サイトの場合があります

北口晃大(八戸学院光星/3年/投手)

 スケールの大きさを感じさせる右腕。190センチ近い長身で、体の近くで縦に腕を振ることができるため、ボールの角度はかなりのものがある。これだけの大型投手でありながら制球力も高く、昨秋の公式戦では52回を投げて与えた四死球はわずかに10と安定した投球を見せた。

 スライダー、チェンジアップはいずれも途中までストレートと見分けがつかず、変化が遅いのが特徴。秋は140キロ前後だったストレートがどこまでスピードアップしているかに注目だ。

※リンク先は外部サイトの場合があります

木下瑛二(高川学園/3年/投手)

多々良学園時代の84年以来のセンバツ出場となる高川学園で、チームの浮沈の鍵を握る右腕。昨秋はクリーンアップを任され、打撃面でも期待が大きい 【写真は共同】

 昨夏の甲子園でも好投を見せた中国地区を代表する右腕。秋も公式戦9試合すべてに登板し、中国大会決勝の崇徳戦こそ崩れたものの、それ以外は見事な投球で2季連続の甲子園出場に大きく貢献した。

 下半身のバネを生かした躍動感あふれるフォームで、好調時のストレートは145キロを超える。腕を振って投げられるスライダーで空振りを奪えるのも魅力だ。中軸を打つ打撃でもチームをけん引し、この春も投打にわたる活躍に期待がかかる。

※リンク先は外部サイトの場合があります

1/2ページ

著者プロフィール

1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究し、在学中から専門誌に寄稿を開始。修了後も主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間300試合以上を現場で取材し、AERA dot.、デイリー新潮、FRIDAYデジタル、スポーツナビ、BASEBALL KING、THE DIGEST、REAL SPORTSなどに記事を寄稿中。2017年からはスカイAのドラフト中継でも解説を務めている。ドラフト情報を発信する「プロアマ野球研究所(PABBlab)」でも毎日記事を配信中。

新着記事

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント