侍Jマイアミへ、投打のキーマンは 「気持ちの部分が大きい」近藤は先発か代打か
連覇へのラストピース――復活を待つ背番号「8」
練習が終わると、子供たちは微妙な距離感を保ちつつ、近藤から視線を外さない。プライベートでもあるので彼らも声を掛けにくい。スタッフもお願いすることは憚られたが、そんなとき近藤は空気を察し、彼の方から「いいですよ」と子供たちのサインの求めに応じたそうだ。
10日、侍ジャパンは1次ラウンドの最終戦を迎えた。すでにC組のトップ通過を決めており、大谷翔平、鈴木誠也らがチェコ戦のスタメンから外れた。休養という意味合いのほか、アメリカに出発する前に出来るだけ多くの選手に出場機会を与えておこうという配慮がうかがえ、森下翔太が1番を打ち、2番に佐藤輝明が入った。
ただ、スタメンには近藤の名前もなかった。これは大谷、鈴木らとは意味合いが異なる。実戦の打席を重ね調子を取り戻す、あるいは、チェコの投手力が劣るとはいえ、1本が出れば、それだけでプレッシャーが和らぐ。出場を続けることで、そんなプラス要素も見込めたが、井端弘和監督は、近藤を外した。
「野球選手なので1本出ることが非常に重要かなと思いますし、かといって休むことも必要かなとも思います」
その意図を試合前の会見でそう指揮官は説明したが、この試合に限らず、その先にどんな含みがあるのか。準々決勝で果たして彼の名前はスタメンにあるのか。代打起用なのか。
ピッチクロックを意識してか、打席では通常のルーティンができず、リズムが合わないようにも映る近藤。技術的というより、「気持ちの部分が大きいのかな」と話すが、彼が大谷と鈴木の間に入って繋ぐ役割ができてはじめて、侍ジャパンの打線は世界と渡り合える。間違いなく決勝ラウンドのキーマンであり、本来の姿をなんとか見せてもらいたいところ。