2026センバツLIVE! 全32校戦力分析

【関東②・東京】佐野日大、パワーアップした最弱世代が挑む/横浜、春連覇へチームを「解体」 取り戻した全員野球/帝京、16年ぶりのセンバツで古豪復活を印象づける

毎日新聞

佐野日大の鈴木有投手(左)、横浜の織田翔希投手(中)、帝京の安藤丈二選手 【左:高橋広之撮影/中:三浦研吾撮影/右:滝川大貴撮影】

 第98回選抜高校野球大会が3月19日に開幕します。出場32校の戦力や特徴、練習環境を紹介。公式戦データをもとに独自算出した戦力値とともに、各校の強みを読み解きます。

佐野日大の野球部データ 【毎日新聞】

佐野日大、選手の奮起を促す元プロ監督の喝

 佐野日大高の選手だった1989年夏、甲子園の開幕試合で本塁打を放ち、投手としても完封した麦倉洋一監督。今のチームが昨年7月下旬からスタートすると、選手たちに「お前たちは最弱だ」とあえて厳しい言葉を投げかけた。「一人一人の能力が高くない分、みんなでやろうという雰囲気はあった。コツコツとやる選手が多い」。勝負の難しさを知る元プロの監督は、ナインの奮起に期待して発言した。

秋の公式戦の成績を基に算出した佐野日大の戦力値データ 【毎日新聞】

 選手たちは監督らを見返すべく、ひたすら振り込み、走り込んだ。昨秋は試合を重ねるごとに成長し、関東大会の準々決勝では駿台甲府(山梨)にコールド勝ちし、4強に食い込んだ。

 特に磨いてきたのが守りだ。昨秋の公式戦8試合で7失策だが、数字には表れない粘り強い守備や高い集中力を見せた。

練習に励む佐野日大の選手たち 【新宮巳美撮影】

 投手陣は右腕・鈴木有投手が中心になる。昨秋の関東大会では全3試合で先発し、1完封。最速で140キロ近い速球を投げ、制球力があり、多彩な変化球で緩急をつけることもできる。左足の上げ方で打者のタイミングをはずすクレバーさも光る。

 2番手は左腕・沖崎翼投手。直球に力強さがあり、マウンド度胸もある。他に左腕の桜岡稜万選手らが控える。

 「バットよりもバーベルを持つ時間が長かった」

走り込みをする佐野日大の選手たち 【新宮巳美撮影】

 打線は桜岡選手、小林優太選手、須田凌央選手の上位陣を中心に、つなぐ意識がしっかりと根付いている。昨秋の公式戦で本塁打はなかったが、8試合のうち6試合で二桁安打を放ち、チーム打率は3割4分。エンドランやバントを絡めて着実に得点できる力がある。

 走攻守そろった巧打者の桜岡選手は、関東大会でも3試合すべてで安打を放った。小林選手は広角に打ち分けられる。

秋季関東大会のトーナメント表(ベスト8以降) 【毎日新聞】

 正捕手を担う2年生の須田選手は、主軸としても存在感を放つ。この冬は「バットを持つよりバーベルを持つ時間が長かった」と話すほど、ウエートトレーニングを重点的に行い、パワーアップを図ってきた。

 チームとしては過去最高成績のベスト4だった2014年春以来の甲子園となる。主将の中村盛汰選手は「前回は(4強入りで)素晴らしい結果」と言うものの、今のチームとしては「先を見過ぎずに目の前の試合を全力で戦う」と一戦必勝を期している。

佐野日大の公式戦の成績一覧 【毎日新聞】

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