“完全アウェー”の試合で、勝敗を決した最後の一投 車いすカーリング1次リーグは混戦模様

スポーツナビ

開催国イタリアに勝利し、1次リーグを2勝2敗としたチーム中島 【写真は共同】

 ミラノ・コルティナパラリンピックの車いすミックスダブルスカーリング・1次リーグ第4戦が現地時間3月6日に行われ、日本代表・チーム中島(中島洋治、小川亜希)は開催国イタリアと対戦し、6-5で勝利した。試合前半は主導権を握った日本だったが、後半はアイスの変化に苦しみ、第7エンドで同点に追いつかれてしまった。それでも最終エンドに、小川の冷静なドローショットで1点を奪い、混戦の1次リーグで貴重な1勝を手にした。

完璧な立ち上がり 前半エンドの主導権は日本に

前半エンドの主導権を握ったのは日本。アウェーの雰囲気にも動じず、リードを広げていった 【写真は共同】

 最初のエンドの先攻後攻を決めるLSD (ラストストーンドロー)。小川の投げたストーンはハウスのほぼど真ん中に止まり、会場から拍手があがるほどだった。これで有利と言われる後攻スタートは4試合連続となる。

 試合が開始されると「イータリア!イータリア!」と会場はイタリアを応援する大声援に包まれた。現地の子供たちも応援に駆けつけ“完全アウェー”の空気だったが、日本はその雰囲気を特に気にしていないように見えた。

 前半エンドはイタリアのミスが多かった。後攻の第1エンドで、日本はしっかり複数点を取り、第2、3エンドは連続スチールに成功する。ショットの精度、作戦の判断とともに前日の韓国戦(0-9で敗戦)の反省が生かされている立ち上がりだった。

 韓国戦後について、荻原詠理コーチはこう振り返る。

「初戦はすごく緊張していたが、2人とも試合を重ねて慣れてきて、アイスへの対応も早くなっている。韓国に敗れたあと、選手は良い意味で潔く切り替えてイタリア戦に臨めていた」

 その切り替えがうまく行って試合に臨んでいる様子が、前半エンドでは見てとれた。

開催国イタリアの意地が見えた第4エンド

第4エンドまでで日本は5-1とリード。しかし、徐々にイタリアの反撃に遭う 【写真は共同】

 第4エンドでは両チームの攻防が繰り返される。イタリアのパオロ・イオリアッティが絶妙なショットを決め、イタリアはハウス中央付近にナンバー1、2を取った。

 しかし日本も負けていない。中島がイタリアのストーンをテイクし、さらにガードの裏へ自分たちのストーンを隠してナンバー1を取るショットを決め、続く小川のラストショットのドローで、日本がナンバー1、2を取る形となった。

 プレッシャーがかかる中、イタリアのオリエッタ・ベルトがラストショットを決め切り1点を奪取。ホームの声援に包まれる中で投げた精密なショットだった。

 日本が5-1とリードの状態で前半エンドを終えたが、これまで完全に日本の流れにあった試合でイタリアがアイスに対応してきたエンドとなった。

1/2ページ

著者プロフィール

スポーツナビ編集部による執筆・編集・構成の記事。コラムやインタビューなどの深い読み物や、“今知りたい”スポーツの最新情報をお届けします。

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント