わずかなズレが連鎖した韓国戦「アイスに合わせきれなかった」 車いすカーリング1次リーグ序盤、日本は1勝2敗

スポーツナビ

1次リーグ3試合を終えて1勝2敗のチーム中島。後半戦に巻き返しを誓う 【写真は共同】

 ミラノ・コルティナパラリンピックの車いすミックスダブルスカーリング・1次リーグの第3戦が現地時間3月5日(日本時間6日)に行われ、日本代表のチーム中島(中島洋治、小川亜希)は韓国と対戦した。日本は3試合連続でLSD(ラストストーンドロー、試合前に先攻か後攻かを決めるためにストーンを投じる)を制して後攻を取ったが、序盤から韓国の精度の高いショットと堅実な作戦に押し込まれる展開となった。日本は得点機を作れないままスチールを重ねられ、0-9の第6エンドでコンシード。8ペアが総当たりで戦う1次リーグの成績は1勝2敗となった。

 今大会から採用されたミックスダブルスで、車いすカーリングとしては、日本はバンクーバー2010パラリンピック以来の出場となった。チーム中島は2025年の世界選手権を制して出場権をつかんだが、1次リーグ序盤は強豪との連戦となった。

 初戦の中国戦ではアイスの変化への対応に苦しみコンシード負け。だが続くアメリカ戦では第6エンドに4失点のビッグエンドを許しながらも、しっかりアイスを読み、ドローの精度で盛り返して勝利をつかんだ。そして迎えた3戦目は、2024年世界選手権王者であり、パラリンピック選考レースでも日本を上回ってきた韓国との一戦だった。

小さなズレが連鎖 前半4エンドで6点を失う

序盤から苦しい展開となった韓国戦でショットを放つ中島 【写真は共同】

 3試合連続で後攻を確保する理想的なスタートだったが、試合の流れは早い段階で韓国に傾いた。

 第1エンド、ハウス前には両チームのガードストーンが積み上がる難しい形となった。中島の3投目は相手ストーンに当てて内側へロールする狙いだったが、わずかに曲がりきらず、逆に相手ストーンを押し込み韓国のストーンをナンバー1にしてしまった。日本のラストロック、小川が前のストーンを使って韓国のストーンを出しにいったが状況は変わらず、韓国に1点のスチールを許した。

 続く第2エンドも両チームともドローの応酬となるが、韓国のイ・ヨンスクが3投目で取った絶妙な位置のナンバー1を日本は上回れず、再びスチールを許してしまった。

 さらに第3エンドでは、日本のドローウエイトがわずかに強くなったり、前のストーンにチップしたりしてしまうなど“微妙なズレ”が続き、その隙を突くように韓国がナンバー1、2を固めて2点スチールとなった。第4エンドでも同じような展開となり、さらに2点を失い、0-6と苦い前半エンドとなった。

パワープレーも不発 初の無得点試合

韓国戦を「相手のショットの精度が高くてついていけなかった」と振り返った小川 【写真は共同】

 日本は第5エンドで反撃を狙い、パワープレーを選択した。序盤はミスもあったが、中島の3投目でナンバー1をガード裏に隠すことはできた。しかし、そのストーンはわずかにTラインの奥まで行ってしまった。韓国はこのミスを逃さず、日本のストーンを少し押す形でナンバー1を奪い返した。

 このエンドのラストロックで小川はドローで1点を取りにいくが、ストーンは思ったより曲がり、逆にナンバー3の韓国の石を押してナンバー2にしてしまった。パワープレーで複数得点を狙ったはずのエンドで、韓国に2点スチールを許す結果となった。スコアは0-8とさらに開いた。第6エンドでも韓国のドローの精度は衰えず、さらに1点スチール。スコアは0-9となり、日本のコンシードで試合終了となった。

 試合後、小川は「自分たちのミスが多かった上に、相手のショットの精度が高くてついていけなかった」と率直に振り返った。世界王者のショットと作戦が、日本にわずかな修正の余地も与えなかった。

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