「あの金で終わりじゃない」 川除大輝が挑む2度目の頂点と複数メダルへの覚悟
「メダルを取れるかどうか確信していなかった」
そんな中、ロシア選手がロシアのウクライナ侵攻により出場できなくなった影響は大きかった。「もしロシア勢が出ていたらメダルを取れたかどうかは分からないという気持ちもあります」と正直な胸の内を明かす。
それでも、「あの状況で一番強かったのは自分だったと思っています」と続ける。コロナ禍で観客は中国居住者のみと制限されていたが、「日本から届いた応援メッセージが本当に励みになった」と話す。
「あの金メダルがあったからこそ、もっと強くなりたいと思えました」
金メダルは結果以上に、その後の川除の競技人生を大きく動かした。
金メダルが変えた意識と責任感
現在活動しているパラクロスカントリー日本代表は、8人から9人ほどの小規模なチーム。その中での役割も北京大会後に変化した。川除は「チームのために自分は何をできるかを考えるようになった」と口にする。注目と期待が増えたことで責任も増したが、それを前向きに受け止めている様子だ。