バドミントン桃田に対する「消せない期待感」 日本代表に圧勝でリーグ優勝に貢献
最後の第2ダブルスは、川前直樹監督が「ポテンシャルは、相手の方が上」と不利を想定していたカードだったが、大きな追い風を受けた武井優太/遠藤彩斗が勢いに乗って勝利。遠藤は「(第1ダブルスが)負けて(会場を)出てアップに行った。(試合順が来て会場に)帰ってきたら空気が違った。やっぱり、あの人はすごいんだなとあらためて感じました」と笑顔で話した。
日本代表を引退後、スポット参戦で強さを堅持
一方、昨季のS/JリーグTOP4トーナメント準決勝でも渡邉を破るなど、スポット参戦でありながら強さは堅持している。25年12月には、中国で開催された非公式戦の招待大会「King Cup(キング・カップ)」に参加し、世界ランク1位の石宇奇(中国)と対戦。19-21、15-21で敗れたが、堂々と渡り合う姿を国外でも示した。今でもまだ強いということは、多くのバドミントンファンが知るところではあるが、この日の試合内容は、想像を上回るパフォーマンスだった。桃田と親交の深い渡邉はKing Cupも見たというが「あれとも違う。速い。上げたら(強打を)打たれる。落としたら(速い球で下から頭上を越されて)あおられる。こんなに攻めて来るのかと思った。こんなイメージはなかった」と脱帽だった。
ひたすら攻撃に出た背景、団体戦のエースとしての強み
長く、団体戦でもエースとして戦ってきた男がこだわったのは、プレースタイルではなく、試合への入り方だった。桃田は「この局面で守っている余裕はない。力を出し切って休憩して、出し切って休憩しての繰り返し。いつかバテたら仕方がない。団体戦で第1ダブルスを取られたら、見ている人(が感じる)以上に、流れが向こうにある。それを取り返しに行くには、それくらい覚悟を持ってやらないとダメ」と説明。ペース配分を考えずにラッシュを仕掛け、相手を困惑させることで団体戦の流れそのものを変える狙いを見事に体現した。