震える坂本花織を“黄金のバトン”が不安晴らす 女子SPは日本勢好発進、フリーも自らの道を進めば…
首位の中井「最後の瞬間まで楽しみたい」
中井亜美は、初出場の五輪でショート首位発進となった。最終の一つ前、第4グループの最初に登場。
「全然怖さとかもなく、緊張も思ったほどしなくて『本当に楽しみだな』と思っていて。(グループの)1番だったので、6分間練習の気持ちの流れから2分半しっかりと挑めたので、本当によかったと思います」
冒頭、練習から調子が良く「あとは本番でやるだけ」と自信を持っていたトリプルアクセルに挑み、持ち前の鋭い回転をみせて成功、1.71の加点を得る。3回転ルッツ+3回転トウループ、3回転ループはどちらも1.26の加点がつく出来栄えで決め、スピン・ステップもすべてレベル4。名選手が滑ってきた『道』を中井らしく元気に、そしてキュートに表現し、ミラノの観客を魅了した。演技を終えてガッツポーズした中井の得点は、自己最高得点となる78.71。素晴らしい五輪デビューを果たした。
「正直びっくりしていますし、この大舞台でこれだけの演技ができたことを、今はすごく嬉しく思っています」
ミックスゾーンで、中井は率直に喜びを語った。演技が終わる前から起こった歓声は、スピンを回っている最中にも聞こえていたという。「今までの人生の中で最高の瞬間だった」と振り返る。
「緊張がなかったので、いつも通りの自分らしく滑れたので。初めてのオリンピックで失うものもないので、その気持ちがしっかりと今回の結果になりました」
「いい位置でフリーにいけそうだが、緊張しそうなのか、自然体のままいけそうか」と記者に問われると、中井は「メダルは正直、欲しいと思っているかと言われたら、もちろん欲しいですけど」と素直に口にし、言葉を継いだ。
「そこまで結果重視で今回のオリンピックに来ているわけではないので。このオリンピックをどれだけ楽しめるかというのは今からも楽しみにしていますし、最後の瞬間まで本当に楽しみたいなと思います」
五輪初出場の高揚感と怖いもの知らずの勢いを武器に、中井は首位でフリーに臨む。