「88年世代」はプロ野球歴代最強世代なのか? 全101世代をセイバー指標でランキング
そんな世代比較の中で近年最強と言われているのが1988年生まれの「88年世代」だ。投手ではMLBでも活躍した田中将大、前田健太を筆頭に、2020年沢村賞・大野雄大、2012年パ・リーグMVP・吉川光夫。野手では坂本勇人、柳田悠岐、秋山翔吾、宮﨑敏郎など、2010年代を席巻したスーパースターが勢揃いする黄金世代である。これほどのタレントが揃う年はめったにない。
彼らもすでに30代後半を迎え、OB世代との比較が可能な年代に入ってきた。近年最強の88年世代は歴代最強と言えるのだろうか。今回は1901年生まれから2006年生まれまで、これまで日本プロ野球でプレーした全101世代をデータで比較してみたい。
日本の学年に基づき4月2日から翌年の4月1日までの生まれを同世代と定義した。また成績は2リーグ制以降から算出している。
データで比較をするといってもその方法はさまざまだ。安打数や防御率、勝利数など、何で比較するかによって結果は大きく変わってくる。ただ今回は投手・野手ともに「平均との得失点差」をベースに評価を行う。野手ならば打撃、投手ならば投球でそれぞれ各年のリーグ平均に比べどれだけチームの得点を増やしたか、失点を減らしたかを集計。それを合計することで世代間の比較を行う。ちなみに外国人選手も含めて計算を行っている。
投手は奪三振、与四球、被本塁打の3要素から投手を評価するFIPをリーグ平均と比較することで、どれだけ失点を防いだかを求めた。
そのあとには大野雄大が58点、増田達至が47点と続く。このほかにも世代全体で56人の投手がおり、平均に比べ合計288点を防いでいる。上位5人の合計よりも小さいが、これは平均に比べ劣る、マイナスの投手も多くいるためだ。